検索窓
今日:1 hit、昨日:20 hit、合計:47,980 hit

. ページ11

.





吐き出す息が白く凍り始め、本格的な冬がすぐそこに来てることを実感する今日




「おぉ、寒い」
「うわっ、ほんとさむっ」




袖を伸ばし、手をこすりながら息で手を温める




「帰ろか」
「うん」




私の手を取って、ニコッと笑って、『行こ』と言って

その度に私を中間淳太という沼に引きずり込んでいく。





「手、あったかい」





そう言えば『せやろ?』とまたニコッと笑って、指を絡ませて私の手を離さない。



俗に言う “恋人繋ぎ”





「もう冬やな」

「うん、早いね」





毎日が新しくて、あっという間で、全然気が付かなかったけど

先輩と晴れて恋人関係になれた日から、いつのまにか日が経っていた。





付き合った日の翌週には初デートをした。


緊張しまくりながら待ち合わせをして


映画を見て


感想を言い合いながら夕食を食べた。


…あの日のことは、思い出すだけで緊張しちゃうから家に帰ったらまた思い出そう。






緊張だらけの初デートから日は経って、いつの間にか敬語は取れ、呼び方も……

いや、呼び方は私は変えられていない。

先輩は私のことを呼び捨てで呼ぶようになったけれど。





「A」

「ん?」

「どうかしたん?」

「ううん、何もないよ?」





私と違って、先輩はいつもスマートで
……付き合うってことに慣れているんだなっていつも感じる



名前呼びだってさりげなくて、手を繋いだりするスキンシップだってさりげない。




嫌というわけではない、ただ

…私は子供だなって思うだけ。




私も大人になりたい、って。





「あれ、Aネイルしたん」

「あ、うん」

「かわええやん、俺これ好きやわ」





ほら、こういうところもスマートなの。





.






.

初デートの思い出→←2人の新しい章



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (107 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
142人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ash(プロフ) - あゆさん» あゆさん初めまして!キュンキュンしてもらえて安心しました、一気読みもありがとうございます。w こちらこそ読んで下さってありがとうございました!! (2018年2月16日 10時) (レス) id: c2521dc1fd (このIDを非表示/違反報告)
あゆ(プロフ) - 初めまして。一気読みしました。凄くキュンキュンしてもう心がしんどいです。w 素敵な作品ありがとうございますm(__)m (2018年2月16日 5時) (レス) id: a9e50c2210 (このIDを非表示/違反報告)
ash(プロフ) - mocoさん» mocoさんこんばんは^ ^ ありがとうございます!淳太くんファンの方にそう言っていただけて嬉しいです… こちらこそ、読んで下さってありがとうございます!! (2018年2月16日 1時) (レス) id: c2521dc1fd (このIDを非表示/違反報告)
moco(プロフ) - ashさん» こんばんは(о´∀`о)完結おめでとうございます。淳太くんファンなのでもうキュンキュンしまくりです。素敵な作品をありがとうございます♪ (2018年2月16日 1時) (レス) id: 1a5ac77311 (このIDを非表示/違反報告)
ash(プロフ) - mocoさん» 返信が遅れてしまいすみません汗 そう言っていただけてすごく嬉しいです!これからもよろしくお願いします! (2018年2月12日 20時) (レス) id: c2521dc1fd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ash | 作成日時:2017年12月11日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。