ハートの弓矢は奥深く ２

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ツリーも無事に買い終わって、また車に戻ってきた私達。



今は予定していたドライブの行き先を決めようとしているところ。



エンジンをかけていない車内は外の音を遮断していて、とても静かで

急に緊張してきてしまう。






「どこ行こか」

「私あれ見たい…かも」

「あれ？」

「横浜にある遊園地が夕方から光り出して綺麗なんだって」

「へぇ、ええな」

「中に入らなくても綺麗なんだって、なんちゃらランドっていうらしいよ」

「名前分からへんのw」





『よ、こ、はま、ゆう、えんち』と自分が打つ文字を声に出しながら淳太が検索をする。





「あ、ここ？」

「そうそう！」

「めっちゃ綺麗やん！え、行こうやここ」






今から行けば、夜ご飯の買い物をして
淳太の家に着く頃は、ちょうど夕飯時だ。


うん、いいね






「自分から言っておいて何なんだけど、運転疲れない？大丈夫？」

「全然大丈夫やで、ありがとう」






そう言ってまた私の頭を撫でる。

熱くなった顔をパタパタと手であおいでいると、淳太が脱いだジャケットを私に渡した。






「これ、膝にかけとき」






どこまでもできる男だ。





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