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「ありがとうございます、ご馳走さまです」
「ええよ全然」
2人でお店の外に出ると夜のいい風が髪を揺らした。
「Aちゃん、何時に帰るとかある？」
「門限は10時です、…もう大学生なのに…」
私の家には門限がある。
大学生になって、友達と夜ご飯を食べることも増えたのに、門限は10時。
いつも時間を気にしないと行けないのが苦痛だ。
「女の子なんやし、親は心配するもんやで」
「分かるんですけどね〜…」
「ここから家までどのくらいかかる？」
「えっと、40分くらいです」
「え、そんな遠かったん？！」
「いや全然大丈夫ですよ？」
「ごめん、次ご飯行くときはAちゃんの家の近くにしよう」
「え…」
「ん？」
「あ、いえ、何でもないです」
今何時やろ、と携帯を触る先輩の隣で
私は電車を探しているようで全く探せていなかった。
( 次……？)
今絶対先輩は『次は』って言った。
勉強教えてもらう日以外の『次』の約束。
「電車あった？」
「あ、えと、はいっ！これで帰ります」
「これだと…、あとちょっと時間あるんやな」
「あのっ」
「ん？」
今の私に、怖いものなんてない
「一緒に写真撮りませんか」
「おぉ、ええやん」
俺撮るの苦手やからAちゃんよろしくな、とクスッと笑った。
そして今時のカメラアプリを開いてインカメラにセット。
すると先輩はグッと私に近づいて、背の小さい私に合わせてしゃがんでくれた。
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このまま、シャッターなんて押したくない。
ずっとこのまま、お互いに首を横に向ければキスできてしまいそうな距離のままがいいのに。
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ash(プロフ) - まゆさん» 分かった。とりあえず家迎え行くわ。迎えに行っても大丈夫な時間分かったら連絡してな (2018年3月7日 16時) (
レス) id: 27789ffdf4 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - 淳太くんの行きつけのとことか行ってみたい…です… (2018年3月7日 15時) (レス) id: e30dda3ea7 (このIDを非表示/違反報告)
ash(プロフ) - まゆさん» ええよ。何か食いたいもんとかある？ (2018年3月7日 15時) (レス) id: 27789ffdf4 (このIDを非表示/違反報告)
まゆ - ashさん» 明日の夜空いてる…どっか連れてってください… (2018年3月7日 15時) (レス) id: e30dda3ea7 (このIDを非表示/違反報告)
ash(プロフ) - まゆさん» まゆの空いてる日教えて？そしたらその日空けるで。 (2018年3月7日 15時) (レス) id: 27789ffdf4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ash
| 作成日時：2017年10月17日 22時
