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「暗くなるの、早なったね」
廉「せやなぁ」
寒くない？と車椅子を押しながら聞いてくれる廉。
「うん、大丈夫」
屋上に上がるといつもより何倍も空に近くて、気を抜いたら吸い込まれそうになる。
「ねぇ廉」
廉「ん？」
「私さ」
廉「うん」
「夢があんねん」
11月の冷たい風が私の髪を揺らす。
廉「夢？」
「うん」
廉「どんな？」
私の乗る車椅子を屋上のベンチの横に止めて、廉はベンチに座った。
「廉と運動すること」
廉「え…？」
「私、廉になんも兄弟らしいことしてやれんかったやんか…
ほんまにすっごい悔しかった…
周りの兄弟は弟とサッカーしたり、キャッチボールしたり…マラソン大会の練習を一緒にしたりして
でも…私にはそのどれもしてやれんくて…
いっつも室内の、しかも大人しい遊びしか一緒にできんかった
私が入院したりして、お母さんとお父さんは病院に来てくれるから廉は必然的に寂しい思いすることも増えた
廉の寂しい気持ちをなんとか無くせないかって考えても…こんな体じゃできることなんて無くて
頭を撫でたり抱きしめることしかしてあげられへんかった…」
私が今まで生きて来た中での一番の後悔だった。
濱ちゃんとデートできなかったことより、正直何倍も後悔したことだった。
「だから私の夢は、病気を治して廉と一緒に運動することやねん」
廉「…」
「サッカーも野球も、濱ちゃんにしっかり教わるからそしたら姉ちゃんと運動してな？w」
廉「…馬鹿じゃねぇのw」
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廉はぶっきらぼうに袖で顔を拭った。
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廉「約束な、姉ちゃん」
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ash(プロフ) - みぽこさん» みぽこさん、コメントありがとうございます！更新をお待たせしてしまってすみません。更新頻度を上げられるよう頑張りますね！コメントとっても嬉しかったです！またお待ちしてます！ (2017年6月26日 15時) (
レス) id: c2521dc1fd (このIDを非表示/違反報告)
みぽこ - すごく胸が苦しくなりました（いい意味で）これからも連載お願いします。待ってます (2017年6月25日 15時) (レス) id: b8391cba34 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ash
| 作成日時：2017年6月5日 15時
