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風磨side
1限、聡がなーんか机の下でゴソゴソやってんなと思ったら。スマホ触ってた。もちろんすぐに没収。
「松島、廊下」
「ぇっごめんなさぃ」
「早く。授業の邪魔だ」
厳しく言ったら、聡も許されないことはわかってるから、廊下出た。しばらくそのまま授業して、演習に入ったところで廊下出る。
「松島」
「ぁ…ご、なさい」
「謝るなら最初からするな。膝に手着いて」
「ん…」
素直に姿勢とった聡のお尻に物差しで10回。
ビシィン!ビシィン!ビシィン!
「ぅっ!」
「よし。じゃあ教室戻れ」
まあ学校では決められてるから。どんだけ多くても授業中は定規で30回まで。あとは放課後とか休み時間とかって。今回は厳しくしないとだから寮でだなぁ…
1限はそれ以外は何事もなく終わった。2限は空きコマ。中島手伝って面談の準備してたら、2限と3限の間に勝利が来たから生徒会の相談。
新メンバーの季節かぁ。やばいやばい。もう3限行かなきゃじゃん。
「先生〜ここわかんない」
「んー?球の体積の公式覚えてるか?」
「うん…」
3限、4限も終わって給食。
「いただきまーす!」
ガヤガヤする教室の前で食べながら目を光らせる。大丈夫そうかな。うん。
あとは昼休み、みんな楽しそうにしてる。大丈夫だな。
コンコン
「しょおりぃ〜」
「え?!」
「マリ!何やってんの?!」
はぁ?!なんでマリウスが来るんだよ!小学部の中等部立ち入りは放課後だけなのに!昼休みは移動禁止!!
「マリウス!何してんだ!小学部帰りなさい!」
「ぁ!」
やっと思い出したのか、やばいって顔して廊下出た。
「何やってんの!帰るよ!」
「ねぇ〜罰やだぁ〜」
「あるに決まってんだろ。担任に怒られろ!」
ったく!嫌々言ってるマリの手引いて小学部の職員室行く。
「ぁ、これぇ」
なんか紙渡してきたからそれだけ受け取って、担任にしっかり引き継いで半泣きのマリを置いて帰った。何の紙だぁ?…生徒会小学部代表立候補届け…?不採用!却下!無理!!
「はぁ…」
「風磨くん、幸せが逃げるよ」
「勝利、じゃあよろしく」
「うん。じゃあ候補届け全部見ていこ。聡ーそっちのやつお願い」
「うん」
放課後、生徒会室で集まってどんどん届出見ていく。生徒会メンバーで話し合うから基本的に俺は口挟まない。最終決定だけ、罰の記録とか見てヤバそうだったら却下するってだけ。
「風磨くん、一応決まったよ」
「見せて…マリはだめ」
「いや、俺もそう思うんだけどさ、小学部の立候補1人だから」
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作者名:ゆう | 作成日時:2022年11月13日 3時