8 ページ32
風磨side
中島が勝利抱っこして話してる間、俺は引っ付いてくる聡とちょっと喋ってた。もちろん途中で物欲しそうに腰掛けてきたから抱っこしてやったけどさ。
「聡から話しかけてごらん。怖くないでしょ?」
「…ん」
「聡のこと大好きで聡と一緒にいる時が1番楽しそうな勝利だぞ?」
「ん」
「ま、聡も勝利に間違ってることは間違ってるって言えるようになろうな。ゆっくりでいいから。な?」
「ぅん」
ジュース飲ませてやりながら言い聞かせてたら勝利が涙でいっぱいの顔で中島に肩押されながらこっち来た。
「ヒグッ…ひっ…そぉ…ぐすっ」
「しょり」
「そぉのことっ、もっ絶対っ不安させないっからっ」
「ぁりがと」
「ごめんっ…ひっく、ひっう」
「ぅん…ぁりがと」
「よぉし2人とも早く食べないと先生全部食べちゃうぞ〜」
「あっずりーぞ!俺も」
「あぁ〜僕それ好きなのにぃ」
「…ひくっ」
「勝利はい」
俺と中島が空気変えてやったら聡が勇気出して勝利にお菓子渡して2人でなんかコソコソ喋り出した。よかったぁ。
「あ!時間!菊池!」
「やべっ!行ってくるわ」
時計見たら消灯5分前。声かけないと。慌てて部屋出て消灯するように言う。勝利達もちょっと遅れて連れ立って部屋戻ってきた。
「歯磨きだけちゃんとしろよ。おやすみ」
「先生っありがと」
「ありがとっ」
きゅって2人とも飛びついてきて、可愛いなぁ。頭撫でてそっとドア閉める。
さてと、中島にお説教してくるか。部屋入ったら満足そうにあまりのお菓子食べてるんですけど?
「なーかーじーまー」
「うまいぞ。これ」
「うまいじゃねーよ。ったく」
こいつ、怒られれと思ってわざとやってんな。
「あのなぁ、自分が悪くても生徒に反抗されて叱らないとかやめろよ。叱る時はちゃんと叱れよ。怒鳴りつけてでも問いただすことだって大事だぞ」
「…悪かったって。ありがと」
中島のことって怒りにくいんだよな…なんか!言えないんだよ。別に…気にしてないけど。別にいいけど。呑気にお菓子つまんだらとか見たらなんかもういいけど。
「マジありがと。菊池も食べろよ〜うまいぞ」
「…はぁ。お前も歯磨きして寝ろよ」
「わかってるっつーの」
軽くつまみつつ日誌にコメント2人で書いてたら、
ガチャ
「ひぐっひっぐ…ふぇっ…」
「どうしたのマリ。寂しくなっちゃった?」
「ひっぐ…」
涙袖で拭いながら入ってきたマリを中島が抱っこしてそのまま寝かしつけてる。ベッド入れて、今日はこのままここで寝るな。
続く (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう
←7
72人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆう | 作成日時:2022年11月13日 3時