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健人side
よかった。聡と勝利が仲直りできて。まぁ仲直りっていうのもなんか変だけど。うん。よかったよ。
菊池は叱るみたいだけど俺はもういいんじゃねって気持ち。でも睨まれたから黙っとく。そしたらちょっと厳しく言われた2人が俺の方くるって振り向いて手握ってくる。
「都合よく中島先生使うな？ついさっきまで反抗してたくせに」
「ごめんなさいぃ〜っ」
「勝利も聡ももう授業中邪魔しないでね。呼ばれたら来なきゃダメだし、当てたら答えるんだよ。わかった？」
「はぃ」
「はぁい」
「じゃあ10回ずつだけね。ほら、勝利からおいで」
「先生っごめんなさい」
あーあ。ぎゅって抱きついてきちゃったからそのまま片手で抱きしめる。菊池の顔が怖いよ〜絶対甘やかしすぎって思ってる。
バチィィィン！バチィィィン！バチィィィン！
「ごめんなさいっ」
「よし。もうしちゃダメだぞ。でも疲れてたらいつでも先生の部屋おいでね」
「うんっ」
目線合わせてほっぺた撫でたら嬉しそうに頷いてくれた。聡も、同じように抱きついてきたから抱きしめたまま10回だけ。
「聡、よく聞いて。誰かに言われたから行動するんじゃなくて、自分の意思で行動できるようになりなさい。聡はまずそこからだよ」
「んっ」
聡もほっぺた撫でてやったら頷いてる。
「よし。2人とも教室帰るよ。今日の夜はお菓子いっぱい準備して待ってるから勉強も頑張れよ」
「うん！」
先に2人がそれぞれの教室帰っていくのを見つつ菊池に言っとく。
「ありがと」
「甘やかしすぎ」
「まぁ、いいじゃん。じゃあなっ」
ちょっと照れるけど今回は菊池に大感謝。教室入ったらさっき教えてくれた奴が聡と喋ってた。
「ありがとな」
「うん」
「よーし。じゃあ自習一旦切り上げ、テスト前、みんな勉強してると思うけどなんか不安とかあったらいつでも先生のとこ来ていいからな。」
ちゃんとクラス全体にも伝えたら、放課後何人か点数取れなかったらどうしようって泣きそうな顔で言いにきた奴いたよ。聡だけじゃなくて、みんな不安だったりするよなぁ。
慰めてやりながらやっぱちゃんと相談していいんだよって口で言わないとだなって俺も反省。
そのあと寮帰って自習の見回りしつつマリの相手してた。パーテーションでうまくみんなから見えないようにして、でも寂しくならないように質問コーナーは見えるようにしてやった。
「ねぇ健人先生抱っこ」
「はいはい」
「せんせ〜眠い〜」
「よしよし」
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作者名：ゆう | 作成日時：2022年11月13日 3時
