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風磨side
夜、中島と話し合い。明日からマリどうするか。
「う〜ん。1人先生呼ぶ?」
「さすがに迷惑じゃね?」
「だよなぁ…食堂のおばちゃんも帰っちゃうしな」
しばらく2人で悩んで、結局明日からは自習室で勉強するならさせるけど、しないなら最初から質問スペースの横に仕切り作って見えないようにして遊ばせるってことでまとまった。
「ぁ、てかさ、俺完全に勝利と聡に嫌われてるから、明日よろしく」
「え?なんで」
「いゃ、マリと同部屋でごめんなって言ったら怒っちゃって」
なんでそんなこと言うんだよ…まぁ中島のことだから悪気はないし、むしろ勝利たちのこと気遣ったつもりだったんだろうけど。まぁあいつらも中島には感謝してるだろうから大丈夫でしょ。
そう思ってたんだけどな…
朝起きたら明らかに中島のこと避けて、マリが中島に甘えようとして抱きついてるのも行くよ!って強く言って離したり。中島はまぁちょっと傷付いてる感はあるけど言っても教師だし。生徒に嫌われるなんてよくあることなのよ。
「はぁ。マジごめん。これで勝利たち荒れたら俺のせいだわ」
「一回放課後話せば?」
「ぅーん…まぁそうだな」
って言ってたら…遅かったらしい。
4限終わり、珍しく職員室で落ち込みながらパソコン触ってる中島をちょっとちゃかそうとしたんだけどね。
「何落ち込んでんだよ」
「…やばいから」
「何が」
「勝利と聡、授業で当てても答えないし前来いって言っても無視だし。とにかく無視。授業中2人ともずっと別のことしてるし」
「はあ?お仕置きしろよ」
「…」
ったく。そんなとこで怯んでてどうすんだよ!
「分かった。5限呼び出す。お前も相談室いろよ。ちょうど5限はホームルームだし」
「…ごめん」
「寮の風紀乱れて最終的に困るの俺らだしな〜ほら。元気出せ〜」
肩揉んでやったけどめちゃくちゃ落ち込んでる。
それで5限、始まると同時にまずクラスは自習にして中島のとこ行って、聡を呼び出す。素直に来たから次、自分のクラス戻って勝利も。
相談室連れて行く前に、廊下で2人の腕持ってちゃんと視線合わせる。2人ともちょっとピリッとしてるな。
「お前らな、なんで呼ばれたかわかるか?」
「…」
「黙ってても自分のしたことは無くならないぞ」
「っ…だってっ…せんせーが悪いんだもんっ」
「なんで」
「健人先生がっ、マリのこと馬鹿にしたからっ」
「ほんとにバカにしてた?なんて言ってた?」
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作者名:ゆう | 作成日時:2022年11月13日 3時