せくしー学園 (ページ12)

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風磨side

掃除当番叱って、順番に面談。今んとこ結構順調に進んでる。
「悩みはない？グループはうまくいってる？」
「はい。大丈夫です」
「勉強は？躓いてない？」
「ぁ…ちょっと最近数学難しいです」

「じゃあ後で部屋行くから分からないとこ準備しといて。な？」
「はい。ありがとーございます」
悩みがあるやつは聞いて、解決できるならして。その繰り返し。

気になるのは去年、聡のこと軽くいじめてたサッカー部の奴ら。中島がかなり厳しく叱って、部活停止処分まで下してとりあえずおさまった。聡は今の中3とは勝利くらいしか仲良くないから。その勝利の人望に助けられてる。

そのうちの1人が来た。
「最近はどうだ？」
「別にふつーっす」
「まぁ部活も頑張ってるしな。グループは？うまくいってるの？」
「チビがうるせーけど。去年みたいなことはしてない…」

「分かってるよ。反省してんだよな。1年のこと頼んだよ」
「ぅん」
俺は大反対したんだよ？今年こいつらのグループに1年入れるの。でも、中島がこいつらのこと信じるってさ。

今の所はうまくいってる。
「ふ〜今日は終わりか。菊池、掃除チェック頼むわ。俺風呂の見回り行くし」
「了解」

流石にさっき叱ったとこだから、ちゃんと掃除してあった。ゴミ袋のチェック…たまにはちゃんと見とくか。変なもん入ってないだろうな？外から見える限りだけど、一応毎回見てる。思春期男子だから、イジメになりそうな種は早めに摘みたい。

ん…？イジメじゃないけどこれはダメだな。勝利たちか。きんぴらが見える。ちょっと袋の上から触ったら、ティッシュがほぐれて、一人前丸々捨てたことがわかる。

はぁ…中島に頼も。今日は俺もう叱ったし。風呂場の中島に伝えたら、ちょうど3人が入ったところだって言うから出てきたところを捕まえることになった。

部屋で待ってたら中島の後ろを3人がとぼとぼ歩いてきた。
「はぁっ、佐藤、報告」
「んっと…マリがきんぴら食べれなくて、俺も聡も好きじゃなくて…捨てました」
「マリウスは？」

「僕っ勝利たちがしてくれたからっ…ん〜っ」
「敬語を使いなさい」
叱ってる時とかはいつもみたいにタメ口とかは許してない。たとえマリでも。

聡も中島に詰められて、3人揃ってごめんなさいって。
「結託して悪いことするならグループ解消してしばらく1人にするけど？」
「ぇっ…ごめんなさい！もうしません！」
これは本当に悪質な時だけどね。