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佐藤side
聡くんの治療が始まって早くも3週間。
正直、全く良くなってるように見えない。
なんだか最近弱っている気がして心配で
全員仕事の量を調節してもらって傍にいるようにしてる。
健「そうちゃん？水飲めるかな…？」
高熱に息を荒らげる聡くん。
どうして、こうなっちゃったんだろう。
聡「っ…ｹﾞｯﾎｹﾞｯﾎ…っｵｴ…ッ…ヴ…ッ」
風「おっとっと、気持ち悪かったなぁ、、ごめんな
。落ち着こうな、、、」
最近ずっとこんな感じで正直焦る。水にむせて吐いちゃったり食べ物を口に入れただけで吐いちゃったり。最近、水分も摂れなければご飯も食べれてなくて、点滴で栄養入れてるの。
辛そうで見てられない、、、
マ「聡ちゃん大丈夫だからね！僕背中さするから！」
みんなせっせと聡くんのために動いてる。
なのに俺は触れてあげることすらできてない。
触れたら聡くんが弱ってるのを余計感じてしまう気がして怖くて。
治療を続けて改善も見えないのに体痛めつけて
ただ辛いだけじゃん、聡くん、、、
マ「勝利…？大丈夫…？」
「え…？あれ…っ…どうして…っ」
マリウスに言われて気づいた。聡くんのことを考えてて泣いてる自分がいた。
聡くんに見られたらヤバいって思って瞬時に聡くんを見ると、悲しそうな目で俺を見ていた。
『ご・め・ん・ね』
間違いなく聡くんは俺にそう言ってて、ますます涙が出てきてついに泣きじゃくってしまっていた。
健「ちょっと俺、勝利と出るね。勝利、大丈夫だから。ゆっくりでいいから動けそう？」
ケンティーに優しく背中を支えられてそのまま部屋を出た。近くのベンチに座らせてくれて
何も話すことなくしばらく時間が過ぎてく。次第に涙も落ち着いてきて下を向いていた。
健「勝利はさ、何が怖い？」
「えっ…と…それは…っ」
健「ううん。いいの。ごめんな急にこんなこと言って。そうちゃんがこのまま良くならなくて戻ってこなかったら…ってそう考えてるんだよな？」
何も言えずに静かに頷いた。そう。怖い。それがいちばん怖い。
健「笑うなよ？俺も怖くて菊池に泣きながら電話したことあるんだ。したら菊池がさ、信じることもそうちゃんを救うことになるんじゃないかって言ってくれたんだ。それで俺も立ち直った。だから勝利も、そうちゃんを信じてあげてくれないか。」
真っ直ぐ俺を見るケンティー。
その目線は凄く優しくて温かくて
俺の怖さを溶かしてくれる気がした。
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(名前)(プロフ) - 聡けん美茶さんの小説面白くて素敵です！ (2021年8月25日 16時) (
レス) id: 26b447f862 (このIDを非表示/違反報告)
聡けん美茶(プロフ) - ちょろさん» こんばんは！コメントありがとうございます。亀すぎる更新ですがこの後もまだまだ続く予定です！ (2021年7月20日 0時) (レス) id: 9db69f30c3 (このIDを非表示/違反報告)
ちょろ - これはまだ続きますか？？？ (2021年7月20日 0時) (レス) id: e82285bd97 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：聡けん美茶 | 作成日時：2021年1月30日 2時
