57 ページ17
菊池side
この1件があってから
なんだか俺たちは絆が深まった気がしていた。
中島と2人きりで話せてよかったわ
なんて考えてまた変わらない次の日がくるんだなって思ってた俺たちに嬉しいニュースが。
「ちょっ…急いでっ！まじで！」
マネ「分かってます…！」
なんでマネをこんなに急かしてるかというと…
健「そうちゃん…！！！」
そう松島がついに目を覚ましたと、病院から連絡があって4人で急いで駆けつけた。
ガラスの向こう側にいる松島は確かにちゃんと目を開けていてこっちを見ていた。
やっとだ、、、やっとこの日がきた、、、
勝「聡くん…おかえり…っ…よく頑張ったね…っ」
マ「そうちゃん…っ戻ってきてくれて…っ…ありがとうっ…」
そんなみんなの声を聞いた松島の瞳がどんどん潤んでいって、ついに泣き始めてしまった。
聡「っ…ｸﾞｽｸﾞｽ…っ…うぅ…っ…ｹﾎｹﾎ」
「松島…っ…ほんとにありがとう…っ…苦しくなっちゃうから、泣くな？俺たちもう…絶対に離れないからな…っ」
苦しかっただろう、1人で心細かっただろう。
何よりも、さぞ怖かっただろう。
そう思ったら俺も嬉しさも相まって涙止まらなくなった。
健「またみんなで…っ…ステージ立とうな…っ？」
嬉しそうに小さく頷く松島。
そっから松島の回復は早くて、あっという間に元の病室に戻れた。
そして何よりも
勝「聡くん、今日の調子はどお？」
聡「いい…感じ…だよ…あり…がと^^」
まだゆっくりだしかすれた声だけど
会話ができるようになったんだ。
治療もすぐに再開できて、何もかも順調。
奇跡だと思った。
このまま何もかもうまくいってほしい。
そう思ってた。
けど、松島の焦りや不安プレッシャーはもの凄いものみたいで、治療を続けながらボイトレとかしてるんだけど、なかなかうまくいかなくて、イライラしてる様子が伝わってきた。
そんな時に松島が初めて吐いた弱音。
『僕、SexyZone戻れない。こんなんじゃお荷物。病気が治っても声が出なきゃそこにいれない。』
っていう言葉。松島の気持ちが痛いくらい伝わった。
だからこそなんて返すべきか悩んでしまった。
そんなことないよ
絶対に声出るようになるよ
なんて無責任なことも言えない。
けどお荷物なんて思ってない俺たちは、どうしても松島に自信を取り戻して欲しかった。そして戻ってきて欲しかった。
何が最善か分からず
思い悩む毎日が続いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 92人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
(名前)(プロフ) - 聡けん美茶さんの小説面白くて素敵です！ (2021年8月25日 16時) (
レス) id: 26b447f862 (このIDを非表示/違反報告)
聡けん美茶(プロフ) - ちょろさん» こんばんは！コメントありがとうございます。亀すぎる更新ですがこの後もまだまだ続く予定です！ (2021年7月20日 0時) (レス) id: 9db69f30c3 (このIDを非表示/違反報告)
ちょろ - これはまだ続きますか？？？ (2021年7月20日 0時) (レス) id: e82285bd97 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：聡けん美茶 | 作成日時：2021年1月30日 2時
