俺たちの最高の日が君にとって・・・ ページ10
華波「高校に入ってから、理解できました。それまで側にいて欲しくて」
風磨「・・・・・・」
華波「7年前……1番最悪でした」
風磨「7年前?」
って俺らがデビューした。
それが最悪ってなんで?
華波「家帰ってきて、デビューするの!やっとだよ!って言ってその日から毎日のように忙しくて学校に行けばすごいねって言われて余計に虐めが増えて」
風磨「俺らからしたら嬉しかったけど、華波ちゃんにとっては嬉しいの欠片も無かったんだ、、、」
華波「まぁ、そうですね。だからデビュー?は?意味わかんない。って思ってました」
風磨「知らなかったの?」
華波「風磨さんのこと調べた時に7年前の2011年にデビューしたことが書いてあって」
風磨「あ〜それで知ったのか」
華波「もう思い出したくないです。当時兄だけは祝福してました」
風磨「辛かったんだな」
華波「はい。愛乃お姉は当時中3で受験生だったのでそれどころではなくて翌年愛乃お姉は留学して家族はバラバラになりました」
風磨「そう………なんか、ごめん」
華波「正直、愛乃お姉が留学してよかったと思いました。だって辛くて苦しくて生きてる心地しなかったですもん。2011年から2013年は」
風磨「あいつ、なにも話さないから。家族の話、知らなかった」
華波「あの頃私は、ありさお姉と話さなかったです。挨拶程度の会話でした」
風磨「そうだったんだ………」
華波「というか、私が話したいって思った時には学校があったり帰ってきたら仕事に行ったりで」
風磨「ごめん、、、って許せないよな」
華波「許せないというか。当時はそりゃそうです。風磨さんのこと調べて、7年前にデビューした。そしてあの時に言ってたデビューがこのことだと知って正直、うざかったです」
風磨「だよな……」
華波「でも過去は過去だから、変えられませんし」
風磨「うん」
華波「第一、風磨さんを憎むとか恨むことはできません。だって私を守ってくれてるんですから」
風磨「いやでも、それとはまた別だろ」
華波「いつかアイドルの人と仕事がしたいです」
風磨「芸能人になるってこと?」
華波「いえ裏方で」
風磨「マネージャー?」
華波「無理です!私には出来ません」
風磨「やってみたら?」
華波「マネージャーってタレントをサポートして守って支える。どんな時でも味方で、かといってダメなことは叱る。私には無理があります」
3人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:佐倉バナナ | 作成日時:2023年10月2日 3時