リーダとお兄ちゃん�� ページ40
岸くん side
「なあマリウス」
マリ「んー？」
優太「ごめんな」
マリ「なんで？あ、さっきのごめんね。つい熱くなっちゃった」
優太「ううん。それは仕方ないよ。あのさ、３年前の夏の、あれまだ有効だよね？」
マリ「3年前？なんの話ー？」
優太「え、なんの話って」
マリ「そんなのここ(救急車)で話す話じゃないでしょ。後でね」
優太「あ、うん」
病院について……
？「あの、ご家族の方は？」
マリ「はい。僕です。クレアの兄です」
？「では行きましょう。妹さんのことをお話しします」
マリ「あの彼も一緒にダメですか？」
「え？マリウス？」
マリ「僕まだ未成年で、彼は成人してますから。なので」
？「分かりました」
病院の先生から話を伺うことになった
先生「妹さんは……パニック障害です」
「え！？」
マリ「そうですか……」
「だから３年前も……先月までのツアーでも倒れたんだな」
先生「え？」
「あ、僕岸優太っていいます。クレアが所属するグループのリーダーです」
先生「なるほど。その、どんな風に倒れたんですか？」
「ツアー終わってほぼ毎公演、舞台裏で過呼吸になって目眩がしたり動悸？って言うんすかね。とにかく息が苦しいって言ってました。その見てる僕たちもそう感じて」
先生「それはいつからいつまでですか？」
「8月から先月、9月までです。あ、でもツアー以外ではあんまなくて……」
先生「そうですか……お兄さんはご存知でしたよね？」
マリ「えっ？」
先生「なのにどうしてそう言った環境を許可したんですか？」
だから、マリウスは……
３年前。反対してたのか
マリ「僕は……彼女なら、ジャニーズ。いや世界を変えるだろうといつしか思うようになりました。でも初めは反対してましたけどね」
先生「許す、認めるきっかけは」
マリ「岸くんたち彼らです」
「マリウス？」
マリ「たとえ精神的な病があっても彼らと一緒に居れば……和らぐのかもって思ったんです。治らなくてもマシになるんじゃないかって」
先生「でも今回！」
マリ「はい。だから……本人とも彼らとも話し合って今後どうするか判断します。確かに体が第一。でも妹は今彼らから離れたら余計に苦しいと思います妹にとってかけがえのない存在の6人ですから」
先生「分かりました………また通院お願いしますね」
マリ「はい。ありがとうございます」
診察室より少し広い場所を出て
「ありがとな」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 11人がお気に入り
お気に入り作者に追加
「紅一点」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：佐倉バナナ | 作成日時：2023年3月12日 22時
