家では ページ18
「玉森くん！」
裕太「…………」
はぁ…
「裕太くん！」
裕太「え、なに？」
そうなんです。外ではいいけど家では
名字で呼ぶのは禁止になって名字で呼んだら
返事をしないから。必然的に名前呼びになる
「いい加減にしてください！」
裕太「なにが？」
「何がじゃないですよ！帰ってきていつも荷物散乱してるし、脱ぎっぱなしなんですよ？」
裕太「うん。だからなに」
「最初は気づかなかったけどもう疲れました」
裕太「疲れた？」
「メンバーと暮らしてる家に戻ります」
裕太「いやだ」
「だって、もう毎日毎日…」
裕太「俺のこと嫌いなの？」
「嫌いじゃないですけど…こんな状態じゃ将来結婚出来ませんよ？」
裕太「じゃあさ、クレアが奥さんなってよ」
いまなんて？
ナチュラルにプロポーズされた気がするんだけど…
「いやです」
って思ってもないこと言ってしまった。
内心嬉しいの！だけど…恥ずかしいから
裕太「そっ……か…」
想像以上にショックだ…
「そもそもなんで私をここに？」
裕太「それは……」
早く言え！情けない自分から殻を破れ！
「とりあえず…あと1ヶ月だけ」
裕太「っしゃー！」
「あの…無理なら断ってくれていいんですけど夏祭り行きませんか？」
これはデートの誘い？クレアから？
「あの…無理だったら無理しな「いく！いく！」
「んふふ。よかっったぁ！行きましょ」
パァっと笑顔になった。益々好きが溢れる
裕太「俺でいいの？」
「裕太くんじゃなきゃ嫌です！」
まさか脈あり！？
裕太「そのかわり…条件いい？」
「まあ、その、出来ることなら」
裕太「浴衣着て！俺も着るから」
「え、そんなことでいいんですか？」
え？？
「難しいことかと…浴衣ですね！了解です！」
裕太「楽しみにしてる」
「でも夏は歌番組が多いから私達2ヶ月前にデビューしたのでもしかしたら無理に…」
裕太「嫌だ」
「じゃあ、お互い仕事頑張りましょう！仕事を頑張らないと行けませんから」
裕太「うん！」
仕事ではメンバーといてキスマイも
一緒の現場にいると…なんか怒ってる
なんでだろ。私が話しかけたらムスッとしてるし
メンバーと仲良くスキンシップをいつものように
しててもムスッとしてるし
なんで？
この理由が分かるのはそう遠くなかった
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作者名：佐倉バナナ | 作成日時：2023年3月12日 22時
