家族だからこそ ページ4
移動して、、、
「昨日…妹さん明日夏さんにもお話ししたんですけど。あ、おかけください」
由梨「はい」
先生「初くんは最悪の状態まで来ています。昨年の１２月にきてもらって治療受けていればまだ間に合ってましたが…」
由梨「初がここへ検査とかに来たのが今年の１月ですよね」
先生「はい。でも私たち医師も今毎日毎日初くんを何とでも長く生きて欲しく対応しています。でも治すことは奇跡が起きない限り……最善を尽くしますが…本当に申し訳ございません」
由梨「・・・・・弟はもう楽になりたいんでしょうか」
先生「え」
由梨「私は昨年から芸能界で輝くタレントを支える役目をしています。で思うんですよね。芸能界に長くいればいるほど…苦しいことがたくさんあるんじゃないかと。妹は今年でモデルから始まって4年になるんですけど4年でもつらくて苦しい思いしてきたそうです。私たち裏方には分からないんですけど…。弟はそれを１０年以上してきたと思います。妹とは別のジャンルで戦ってきて…」
先生「あの」
由梨「もし弟が楽になりたいなら私は止めません」
先生「えっ」
由梨「彼の歩きたい道を正しいと思う選択に私たち家族がどうこういう筋合いはありません。それは間違ってるので、本人がもし楽になりたいなら…辛いですけどその背中を押します。応援します」
先生「やはり
由梨「えっ？」
先生「妹さんもそうおっしゃっていました。彼にとって正しい選択をすればいいと。そのようなことを」
由梨「やっぱり家族ですね」
先生「ですね」
由梨「あの、姉は来ましたか？」
先生「ええ。明日夏さんよりも先に」
由梨「そうなんですか…」
先生「どのような判断や答えをしたかはもう分かると思いますよ？家族の絆が硬いあなた達なら」
由梨「はい…」
先生「ではまたいつでもお越しください」
由梨「ありがとうございます。では失礼します」
先生「はい」
初？これでよかったよね？
あなたにとっての最期どうしたいか
自由に選んでいいんだよ？
今まで色んなこと我慢してきたかもしれない
でも最期は選べる。楽になりたいのか
苦しんで足掻いて足掻いてでも…
この世界に残りたいのか、、、
お姉ちゃんたちは初の選択に任せるから
初？あなたは何を選ぶの？
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作者名：佐倉バナナ | 作成日時：2023年6月7日 11時
