同期の好きな人で・・・��part3 ページ15
「健人くん」
中島「いいから。あの、俺・・・妹が2人いて」
「えっ」
そんなこと知らなかった。多分知ってる人いない
メンバーは知ってんの？後輩の俺たちはもちろん
知らない。だからきっとファンも知らないんだ
中島「1人はまだ生きてて、今高校生なんですけど、」
○○「まだ生きてて？」
中島「1人はもういないんです。ろくに兄として何もできなくて、だから今妹にあなたはお兄ちゃんじゃないって俺の存在自体を否定されてるんすけど笑」
「健人くんその話していいんすか、俺も初耳なんすけど」
中島「いいの。浮所の大切な人なんでしょ？(ボソッ)」
「そうですけど、」
中島「後悔してるんです。手術進めたらとか、もっとそばにいられたらとか、色々後悔してて」
「健人くん？」
中島「今そばにはファンとかメンバーとか、それ以上に僕は大切にしてる人がいて、でも、、、僕のメンバー・・・学年でいうと同い年のメンバーがいるんですけど。紅一点なんですよ、うちの」
○○「それってありさちゃん」
中島「はい」
○○「大丈夫なんですか？」
中島「今月から会えなくなって、」
「健人くんさすがにそれは」
中島「先月までは会いに行けてたんですけどね」
「健人くん」
中島「だから、、、後悔しない選択をしたほうがいいですよ」
「えっ」
中島「俺、、、メンバーのこと、妹のことも全部後悔してて・・・だからせめて後輩にはそんな思いして欲しくないんです。どうか笑顔になることだけを考えてほしいです。それはあなたの気持ちだけじゃなくて、話し合って、それで、じゃないと多分どっちかが後悔する。」
「確かに、本当の気持ち言わないで離れるのは俺もどうかと思いますよ」
○○「那須くん、中島さん、」
中島・俺「はい」
○○「ありがとうございます。アドバイスや色々」
「いえ僕は、それより健人くんが」
中島「いやいや、那須が寄り添ってなかったら俺知らなかったし。」
「そうかもですけど、」
中島「でもじゃあ！「彼が活躍する前に彼の前から姿を消しますね」
「なんでそこに行き着いたんすか」
中島「それが大人の決断ですよね？」
「健人くん、、、。」
中島「僕はまだ25歳なんでちょっとしか分かんないけど大人には大人の世界と考え方があるんだよ。那須」
「はい、、、。でも大人だから離れるとか、大人だから諦めるとか、大人って情けないっすね。」
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作者名：佐倉バナナ | 作成日時：2022年12月12日 1時
