久しぶりに彼女と電話 ページ24
『まとくん！まとくん！』
真鳥「なに？」
涼香『携帯故障して修理出しとってん！やからやっと繋がった！辛かった〜』
真鳥「その間、どうしてたん」
涼香『マイク…じゃなくてミシェルの弟に借りてた！何個も持ってるからさ』
真鳥「ミシェルって誰や」
涼香『同じクラスの女の子！』
真鳥「の弟？」
涼香『最近マイクより一緒におる』
ここは話逸らす
真鳥「てか、ダンスどうなん？」
涼香『どうって』
真鳥「帰ってこれるん？」
涼香『ん〜』
真鳥「すぐじゃないで？」
涼香『教えてもらってる先生にさ？去年は全くやったけど今年は出来るようなってきてこのままここで頑張れば世界で活躍するダンサーなれるって』
真鳥「じゃあ、帰ってこられへんの？」
涼香『ううん。断る！』
真鳥「けどチャンスやん」
涼香『そやけどうちの夢は人に教える仕事やから』
真鳥「俺のこと考えたらあかんで？」
涼香『えっ……？』
真鳥「確かに遠距離辛いけど俺には涼香だけやから浮気せーへんで！」
涼香『別にその心配してへんよ？けどもし帰られへんなったら…別れも考えなあかんね』
真鳥「は？お前なに言うて」
涼香『まとくんが好きやから、大好きやからやで？やから、浮気されてもしゃーないし。いっそのこと、2番目でもいいって最近思ってる』
真鳥「無理や！俺には涼香だけやねん」
涼香『ありがとうね？その気持ちだけでも嬉しいわ』
真鳥「休みとって夏と、冬そっちいく！」
涼香『あかん！こんとって！』
真鳥「な、なんで。そんな」
涼香『ごめん……っ、ずっと側におったらこんな風にはならんかったかもやね。じゃ、学校やからまたね』
ﾂ--ﾂ--ﾂ--
「どした？」
真鳥「俺と別れること考えとる」
龍太「は？」
真鳥「遠距離でも俺らなら大丈夫やって思ってたのに」
龍太「決めつけたらあかんて！」
真鳥「はぁ〜〜、好きすぎて不安なる」
龍太「何その贅沢な悩み」
真鳥「遠距離って別れる確率の方が高いんかな？」
龍太「そやろな〜」
真鳥「はぁ〜〜、好きすぎて不安なる」
龍太「何その贅沢な悩み」
真鳥「別れるとかありえへんねんけど」
龍太「向こうでいい人見つかったりしてな？」
真鳥「…………」
龍太「そんな顔せんでええやん。冗談やから！」
真鳥「そうなん！？んな、レッスン戻ろか」
龍太「いや、どー考えても冗談やん！うん。そやな」
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作者名：ありりんりん | 作成日時：2018年7月13日 23時
