美の野球少年は・・・① (ページ39)

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バレンタインデー② ページ39

ブブーブブーブブー

あっ、先輩だ。

クレアちゃんからもらったのを開けようとしたら

電話が来た。

「お疲れ様です。由羅さん」

由羅『おつかれ、今何してるん？撮影中？』

「いや、何もしてなくてこれからです」

由羅『そうなんや』

「どうしたんすか？なんかありました？」

由羅『事務所に置いとく方がいいか迷ってんけど…』

「ん？なにを？」

由羅『マネージャー君に渡しといたから受け取ってや』

「えっ？受け取ってって、え？」

由羅『はあ〜〜鈍いな！バレンタインやろ！きょう』

「え、あ、はい！！」

由羅『あ、でもいらんかったら捨てていいからな』

「いやいやいやいや！もらいますから！絶対！」

由羅『ほんまは直接渡したかってんけどなんせ今ツアーで大阪やからさ、ごめんな？』

「いや、あのそれはもちろん知ってますけど今新幹線のアナウンスの声聞こえて、先輩今どこにいますか？」

由羅『あ〜今日滝沢歌舞伎行こうと思ってな』

「えっ、でも」

由羅『ツアーの合間やけど、行きたくてさ、あっ仕事はちゃんとしたからな！』

「いやその心配はしてないですけど、大丈夫なんですか？そんな仕事の合間に、」

由羅『大丈夫大丈夫！！あ、それ6人分あるからな。メモちゃんと見て食べや』

「え、メモですか？」

由羅『うん。じゃあまたな』

ツーツーツーツー

嵐のようだったな笑

紅一点の人たちから毎年もらえる

これが当たり前だと思ってた。