帰宅して ページ16
夜
「ただいま〜」
遥「お兄ちゃん。おかえり」
「何してんの？」
遥「みて！！」
「ん？」
遥「ファンクラブ入った！！」
「ん？俺らの入ってたよね？え、次はどこ？」
遥「セクゾとキンプリとジャニーズWEST！！」
「はっ？３つも？なんで！？」
遥「なんでって、」
「てか怒られなかったの？あの人に」
遥「そもそもなんだけどこの入会費と年間費払ってくれたのは______________」
「は？きてたの？」
遥「うん。会った」
「会ったって、俺に連絡は？はっ？あの人なんなの？」
遥「お兄ちゃん？」
「勝手に出て行って、勝手に帰ってきての？なんなのほんと・・・」
遥「お兄ちゃん、、やっぱり、」
「なに？」
遥「いや、なんでもない。」
「そう、」
遥「てかお兄ちゃん」
「ん？」
遥「もし私がジャニーズ、、、入ったら嫌？」
「はっ？え、何、言って、え、入るの？入りたいの？」
遥「まだ分かんない。ただ、お兄ちゃんは嫌なのかって話」
「嫌というか、」
遥「ハッキリ言って」
「うん。じゃあ言うわ。嫌」
遥「なんで」
「体が弱い遥が入ったらどうなると思ってんの？」
遥「えっ、」
「脅しとかじゃなくて、俺は遥のためを思って言ってんの」
遥「そんなの病院通えば！」
「それはソロならやっていける。でも、もしグループに加入するってなったら？」
遥「え、私なんか、」
「ジャニーさんはやるよ。あの人普通じゃないから、」
遥「普通じゃないって、何？」
「はっ？」
遥「私は！普通に、健康に、生きられないんだよ！！お兄ちゃんばっかずるいよ！！みんなと遊んで、キラキラしてて！！」
「ちょ、そんな喋ったら！」
遥「ほら、ずっとそうやって・・・！なんで？なんでこんな体なの？普通って何？普通になりたいよ！！」
「遥・・・。」
遥「じゃあいいじゃん！！普通に生きられないんだから、普通の人生歩けないんだから。アイドルなっても！」
「はあ〜、そんなになりたいの？」
遥「別に、お兄ちゃんにムカついただけ」
「そっか、、、笑」
遥「ねえお兄ちゃん」
「ん？」
遥「私のせいだよね」
「えっ？何が？」
遥「ごめんね」
「だから何、、、」
あーあ、鈍感になりたい。察するって辛いな
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作者名：佐倉バナナ | 作成日時：2022年11月4日 8時
