▼第2話 雨の中のスミレ ページ2
走っている間にも、どんどん学ランが濡れていくのを感じる。
ていうかこれ、確実に雨強くなってるよね。
・
それでもサッカー部生活で鍛えた脚力を存分に発揮して、大雨の中走る。
今度からどんなに晴れてても折りたたみ傘は持ち歩こう。
ふと、前を歩いている女の子が見えた。
俺と同じ高校の制服を着た知らない女の子は、こんな雨の中だっていうのに普通と変わらないペースで歩いていた。
本当は止まりたくなかったけれど、なんだか放っておけなくて
「なにしてるの」
と声を掛けた。
はっとしたように顔を上げた彼女を見て驚いた。
すごく綺麗だったから。
「いや、別になんにも。
走る気もしなくて」
そう笑った顔は可愛くて、でもなんだか寂しそうで、
俺は学ランをバサッと音を立てて彼女の頭にかけた。
かけたというより、投げたという方が正しいかもしれないけど。
「え、？」
と混乱する彼女の体を抱きかかえて、走る。
駅までついて、姫抱きから解放すると彼女は顔を真っ赤にして俺の方を見ていた。
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もっすー(プロフ) - すごく面白いです!花穂ちゃんが風磨にトイレに誘われて、「イエッサー菊池！」と言ってるところでツボりました笑多分3分少々笑ってました笑 (2017年8月27日 4時) (
レス) id: 6f0906de87 (このIDを非表示/違反報告)
みるくてぃー - とても面白いです♪ (2017年8月14日 16時) (レス) id: e3b44cf0ed (このIDを非表示/違反報告)
南 - 続き楽しみです。更新頑張ってください。 (2017年8月14日 9時) (レス) id: d0372e64a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うらた | 作成日時：2017年8月11日 22時
