SEXUAL RELATIONSHIP vol.1

ｻﾗﾝﾊﾐｮﾝ ﾁｭｯｹｯﾀ ~愛して欲しい~ ページ35

Jun.k side

スケジュールを終えて、すぐにAの家に行った俺

いつも玄関まで迎えに来てくれるAが、今日は、ベッドの上で横向きで寝ていた

…疲れてる？

ピアノを弾きたい気持ちを抑えて、床に座って、ベッドにもたれて！iPadを開いた

チラッと顔を見ると、すごい綺麗な顔をして寝ているA

ノーメイクなのに、まつげは長くて、口は、キュッと閉じていた

…寝てるけど、いっか…

俺は、iPadを床に置いて、顔にかかっている髪の毛を退かせて、顎を支えた

そして、ゆっくりと、唇を合わせた

Aの唇と、俺の唇は、縦と横になって、俺の頬にAの可愛い寝息が当たってる

…今日はキスだけしにきただけ…

俺は、ゆっくりと唇を離して、またベッドに凭れ直した

やっと……解放された…

自分でも、心臓がドクドクといってるのが分かる

Aのベッドに頭だけを乗せると、Aがゆっくりと起きた

A「…ん…。あ…ミンジュンさん…。いつ、来ましたか…？」

俺は、そのままAに話しかけた

Jun.k「今さっき」

キスで…起きた？

Jun.k「次は、Aの番だよ…」
A「え…？」

俺は、目を閉じた

Jun.k「キス…俺、したけど？」
A「ええ！！」

その驚いた声にも、俺は、目を開けずに話しかけた

Jun.k「早く…」

俺が言うと、少しだけベッドが揺れて、Aの存在を感じた

俺の顔の辺りに手が置かれたようで、少しだけ沈む俺

俺は、手を伸ばして、Aの頭を掴んで、目を開けた

Jun.k「Aで……一杯にして…」

そう言って、Aの顔をゆっくり落とした

Aの唇の感触が、俺の頭に記憶される

頭を固定していた手を、少しだけ緩めると、Aは、顔を真っ赤にしていて、俺から離れた

A「ミンジュンさん…」
Jun.k「ん？」

俺は、またiPadを触り始めた

A「…もう、いいんですか…？」

…もしかして…

俺は、また頭をベッドに落とした

Jun.k「足りない？(笑)」

見上げるAは、恥ずかしそうに俺を見ていて、可愛くて仕方なかった

A「え！…いや…その…ミンジュンさんの…想いを寄せる人は…」
Jun.k「塗り替えて？」

マリアとの記憶は…消えない…

Jun.k「Aに塗り替えて欲しい」

俺は、iPadを床に置いて、ベッドに乗って、Aと目を合わせた

Jun.k「最低かもしれないけど、あの人の記憶は消えない」

Aの目は、真っ直ぐ俺を向いている

Jun.k「だけど、俺は、Aに愛して欲しい…」

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