炯眼 ページ14
すみません、作者通りますー
作品説明文の最後にちょっとした注意喚起置いたのでパパッと読んでいただけたら幸いです。
そんなこと気にしねえよ、って方が大半だと思いますが、気にする人は気にすると思いますし、実在人物のことを書かせていただいているので念のためです笑
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シーズン終了後、鶴見はスーツを着て豪華絢爛なホテルにいた。窓の外は生憎の雨天で、新しいスタートを切る日としては相応しくなかった。目の前には前には山本が凛々しい顔をして立っている。会見前、最後に2人で話がしたいと呼び出した控え室。
「お願いします。」
そう声を上げる鶴見とはてなマークの山本。ゾロゾロと出てきた大人のうち1人は山本の左腕をホールドし、その他大勢が2人の間の壁となった。
「………こういうことかぁ」
全てを理解したように山本が呟く。
「俺嫌ですよ。Aさんに全部背負ってもらうとか、嫌です。」
「由伸、」
「無理です。なら俺、野球辞めます。」
「そんなこと簡単に言うなって！」
鶴見の声が響く部屋で、まだ何か説得の隙はないか、思索しながら山本は俯いた。
「お前は日本球界のエースなんだよ！全野球ファンの期待を背負って生きていかないといけないんだよ！」
「その俺の隣にはAさんがいないと。」
「結局どっちもなくなるよ。」
「それなら俺は、…Aさんを選びます。」
泣きそうに笑って言う山本を見据え、鶴見は冷たい声で空気を震わした。
「………俺は、………今のお前を望んで努力してきた、過去の由伸の邪魔をしたくない。」
大人の壁に阻まれた先で鶴見が部屋を出ていく。山本はその場にしゃがみ込み、頭をぐしゃぐしゃと掻いた。
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あの日、事務所に呼ばれた日に鶴見が決断していたのはこのことだった。
「俺1人って聞いたら絶対反対するだろうから、由伸には2人と伝えましょう。当日まで黙っておいて、直前に引き剥がしてください。」
「………」
「そこはそちらの仕事ですよ。任せましたから笑」
「ほんまにええんか。」
フロントと首脳陣は何度も強く止めた。しかし鶴見の覚悟は固く、折れることはなかった。
「はい。…腹は括って来てます。」
最後の確認にも、あっけらかんとして笑う鶴見は即答、まだ受け入れきれていない大人たちを残し、深くお辞儀をして部屋を後にした。
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フジ(プロフ) - もぴさん» ありがとうございます！何度も読んでいただけているの、とっても嬉しいです！！！繁忙期とストック不足が重なって少しずつの更新になってしまいますが、完結目指して頑張りますのでこれからもよろしくお願いします！ (11月13日 19時) (
レス) id: 81470cd1e1 (このIDを非表示/違反報告)
フジ(プロフ) - 天翔＊さん» 2人の気持ちが再会できてよかったです笑 これからも天翔＊さんの展開を想像しながら気長にお待ちいただけたら嬉しいです！ (11月13日 19時) (レス) id: 81470cd1e1 (このIDを非表示/違反報告)
もぴ(プロフ) - 何度も読み返している大好きなお話です！この先の更新も楽しみにしています！ (11月9日 20時) (レス) id: 14fd480e3d (このIDを非表示/違反報告)
天翔＊(プロフ) - もう本当にこの展開を待ってました。最高すぎます… (11月8日 19時) (レス) @page30 id: 0e0fd021ce (このIDを非表示/違反報告)
フジ(プロフ) - 大津さん» ありがとうございます！もう最後までストーリーは決まっているのですが、期待に応えられるような展開になっているかドキドキです笑 これからもよろしくお願いしますー！ (10月29日 22時) (レス) id: 81470cd1e1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：pH | 作成日時：2023年9月19日 18時
