【ハリポタ】quiet【再開】 (ページ36)

今日:16 hit、昨日:1 hit、合計:19,735 hit

番外編二匹のにゃんこ。@2222hit記念 part4 ページ36

セブ猫は意外にもおとなしく私に抱かれていた。

A「お前といられて楽しかったよ…」
セブ猫「にゃあ。」

いろいろと恥ずかしい事を言ってしまっている様な気がするが、まあいい。

さわさわとセブ猫の頭を撫でる。
もう最後だ。
勿体無いからセブ猫のさらさらとした毛並みをゆっくりと堪能させてもらう。

そうして時間は過ぎて行った。

A「そろそろ時間だね。」

私はセブ猫を抱き上げると、廊下に出た。

ダンブルドアに頼み込んで、みんなを元に戻す瞬間に立ち会わせてもらう事になっていた。
セブ猫を抱いたまま、ダンブルドアの部屋へと向かった。

廊下から見える、月の光に照らされた自然がとても美しい。
猫だからわからないのは理解しているのだが、なんとなく、

A「綺麗だよ…ほら。」

セブ猫にも見せてあげた。
心なしかセブ猫も穏やかな顔をしている気がする。

A「あ…」

最初にセブ猫を見た時から考えていた事の答えが出た。

夜空。
セブ猫は、夜空そのものだった。
黒い毛と、黄色く輝く瞳。
冷たいのに、何と無く温かみを感じる態度。
そんなところが、夜空の様だと感じた。

ダンブルドアのいる、校長室に着いた。

ダンブルドア「もう別れは済ませたかの？」

彼は足音だけで私を私だと判断した。
魔法の力なんだろうか？

A「はい。いつでもどうぞ。」

私は抱いていたセブ猫を足元に下ろした。
セブ猫は、おとなしく私に寄り添う様に座っていた。

ダンブルドア「では行くぞい。」

ぼわんっ

随分と呆気なく終わってしまった。
セブ猫は、セブルスに戻って私の横に立っていた。

A「おかえりセブルス。」
セブルス「…」
A「まあ、事情はダンブルドアに聞きなよ。私、部屋に戻るね。」

そう言って部屋に戻った。

ーーー
ー視点変更ー
ーーーーーーーーー

やっと帰って来る事ができた。

ダンブルドア「全て、覚えているんじゃろう？」
セブルス「ええ…。」

そう。
私は全てを覚えていた。
変化した経緯も、マージスに世話してもらった事も。

ダンブルドア「どうじゃった？」
セブルス「なっ…！！」

突然聞かれたので、口ごもってしまう。

…正直、嫌ではなかった。

が、もちろんそんな事言えるわけが無いので、

セブルス「良くも悪くもなかったですな。」

と、答えておいた。

ーーーー
番外編・終わり←