悔いはない ページ48
「スニョ……ホシ、くん
私、大丈夫。歩けるよ」
「無理しちゃダメです」
「でも…みんな見てる、から」
舞台裏には
アイドルやスタッフさんたちが大勢控えていて
お姫様抱っこをしている私たちの方に自然と視線が集まって来る
「…どうでも良いです」
「え？」
「Aさんの方が、大事です」
「……」
「すいません！通してください！」
「ヒョン！
Aさん…足が」
「ミンギュ、医務室どこだ？案内してくれ」
「はい！こっちです」
必死な表情で私を運んでくれるスニョンくん
その顔を見上げて
そっと、首に腕を回した
.
.
.
「はぁ…
終わっちゃったな」
医務室で靴擦れと捻挫の応急処置をしてもらった後、すぐに病院に連れて行かれた
緊急というわけではないけど
念のため
見て見ぬ振りをしてきた靴擦れは酷いことになっていて、お医者さんにも驚かれたし
捻挫も悪化していた
でも、後悔はない
今は処置も終わり
マネージャーのオッパがお支払いをしてくれているので、私はロビーに座って待っている
番組収録はそろそろエンディングだろうなぁ
私たちのグループは…一体どうなったのか
『A
支払い終わったよ。帰ろう』
「オッパ」
『うん？』
「今日の結果…まだわからないかな？優勝はどのチームか、って」
『あぁ、そうだよな。すっかり忘れてた』
私の怪我の所為でオッパはそれどころじゃなかったよね
申し訳ない…
『とりあえず車に行こう。そこで確認する』
「ありがとうございます」
『歩けるか？』
「うん」
松葉杖を使って車まで移動
慣れないから難しいけど、さっきまでの痛みに比べたらマシだ
『現場スタッフに電話してみる。それが確実だよな〜
…あ、もしもし
収録終わったか？』
電話のやり取りに耳を傾けながら窓の外を眺める
「ん？」
向こうから走って来る人
なんだか
よく知ってる人に見えるんだけど
『はぁ？ヘジョンがいなくなった？』
「え…」
やっぱり
あれは、間違いなく
『オンニ！！』
「ヘジョンちゃん！」
『はぁ！？
ヘジョン！
お前こんなとこで何してるんだ』
車の窓をドンドンと叩くので、慌ててドアを開けると
飛び込むような勢いで乗り込んで来た
『オンニ…Aオンニ……』
「どうしたの、ヘジョンちゃん」
『うっ、うっ、』
「泣いてる？」
『もしもし…悪い。ヘジョンは今こっちに来たよ』
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ゆう(プロフ) - 大好きなお話です！主人公ちゃん幸せになってほしい！無理なく更新頑張ってください、楽しみにしています^_^ (2019年11月14日 18時) (
レス) id: d947a4b4d3 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - お話本当に好きです。主人公ちゃんの頑張りに胸を打たれます。正直者は報われる。幸せになれる。そんな未来を夢みます。 (2019年10月31日 20時) (レス) id: 4f0e5db1b8 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - もう！練習一生懸命やらないメンバーには心底腹が立ちますね！天罰をお願いしますね、作者様 (2019年5月6日 19時) (レス) id: fccbfe2d8d (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 楓彩さん» そんなそんな、まだまだですよ。そう言って頂けて光栄です(o^^o)この先もほっこりキュンキュン出来るように頑張りますのでよろしくお願いします！ (2019年2月17日 12時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はるちゃまさん» そんな風に言って頂けて嬉しいです(;_;)低評価はそんなに気にしていないので大丈夫ですよ！元々自己満小説なので(笑)はるちゃまさんのように言ってくださる方がいるだけで頑張れます！本当にありがとうございます^o^ (2019年2月17日 12時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモン
| 作成日時：2018年11月25日 19時
