先のこと ページ42
帰りの車の中でヘジョンちゃんに電話をすると、オッパの言っていた通り泣いている声で
今までずっと泣いていたのかと、胸が痛くなった
「心配掛けてごめんね？私は大丈夫だから」
『本当、ですか？ぅ…ひっく、骨折してませんか？』
「してないよ。ちょっとした打撲で済んだの」
ミラー越しにオッパへ合図を送る
“そういうことにしたからよろしく”と
「今から帰るから、先に寝ててね？」
『嫌です…ひっく、起きてます…』
「え？」
『オンニが帰って来るまで起きてます！絶対！うぅ』
「…ふふ
わかった。無理はしないでね？
また後で」
電話を切って
私を待つヘジョンちゃんの顔を思い浮かべる
明日…目が腫れないと良いけど
『まだ泣いてたか？ヘジョン』
「うん」
『あいつ、あんなに泣き虫だとは知らなかったな』
「可愛いよね」
『お前が楽しそうで良かったよ。メンバーに心配されるのも悪くないだろ』
グループの中で私1人が浮いていたことを気に掛けてくれていたオッパ
まさか、私のために泣いてくれる子がいるなんて
自分でもびっくりだ
『SEVENTEENのメンバーたちも心配してたぞ』
「…そうだよね」
『明日、ちゃんと挨拶した方が良いな』
「うん。そうします」
スニョンくんに電話したいけど…今はオッパが聞いてるし
とりあえずメッセージだけ送っておこう
今日の出来事で驚かせてしまったことを謝って
ヘジョンちゃんに言ったのと同じように、軽い怪我で済んだと伝えた
『到着。
松葉杖使うか？』
「ううん、大丈夫」
『じゃあせめて俺に掴まれ。部屋に着く前に転んだら洒落にならない』
「うん。ありがとうございます」
オッパの腕に掴まって車を降り、痛む足を庇うようにして歩く
これは…思ったよりも酷いかもしれない
気合いを入れないと
『痛いだろ』
「はい」
『やっぱりやめた方が』
「やります」
『……』
「たとえ手足がどうなったとしてもやり遂げます。
でも、その怪我で音楽の世界を去るつもりは無いので安心してください。
私はこの先も踊り続けます。そのために、明日全力で踊るんです」
明日さえ上手くいけば良いとか、そんな風には思っていない
今後も私は出来る限り長くアイドルであり続けたいので、本当ならこの怪我を悪化させてはいけないんだ
それはわかってるけど
明日のステージも、諦められない
オッパを安心させるために意思を伝えたら
“お前には敵わないな”と笑われた
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ゆう(プロフ) - 大好きなお話です！主人公ちゃん幸せになってほしい！無理なく更新頑張ってください、楽しみにしています^_^ (2019年11月14日 18時) (
レス) id: d947a4b4d3 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - お話本当に好きです。主人公ちゃんの頑張りに胸を打たれます。正直者は報われる。幸せになれる。そんな未来を夢みます。 (2019年10月31日 20時) (レス) id: 4f0e5db1b8 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - もう！練習一生懸命やらないメンバーには心底腹が立ちますね！天罰をお願いしますね、作者様 (2019年5月6日 19時) (レス) id: fccbfe2d8d (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 楓彩さん» そんなそんな、まだまだですよ。そう言って頂けて光栄です(o^^o)この先もほっこりキュンキュン出来るように頑張りますのでよろしくお願いします！ (2019年2月17日 12時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はるちゃまさん» そんな風に言って頂けて嬉しいです(;_;)低評価はそんなに気にしていないので大丈夫ですよ！元々自己満小説なので(笑)はるちゃまさんのように言ってくださる方がいるだけで頑張れます！本当にありがとうございます^o^ (2019年2月17日 12時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモン
| 作成日時：2018年11月25日 19時
