限界まで ページ37
スタジオでの収録を終えてから、更に練習に熱が入り
空き時間を見つければ1人で自主練することもあったし
ヘジョンちゃんと一緒に踊ったり
スニョンくんや他のメンバーたちと集まって練習することもあった
そして
いよいよ
明日が本番
生放送だから、本当に一度きりの勝負
「1、2、3、4、…
ターン
すぐ戻ってカメラ」
『ひゃっ！』
「わ、ヘジョンちゃん！」
高いヒールを履いて最終調整
私もそうだけど、大きな動きをするとふらついてしまう
「大丈夫？」
『いててて…お尻が』
「ちょっと休もうか」
『…いえ！大丈夫です！
もう一回お願いします』
「本当？無理しないでね」
『なんだか最近、ヘジョンはAに似てきたね』
『えっ！ほんとですか？』
『うん。練習の虫って感じ』
『やったー！嬉しいです。ありがとうございます！』
チャンさんの言葉を聞いて嬉しそうにぴょんぴょん跳ねるヘジョンちゃん
“練習の虫”って褒め言葉なのかな…まぁ、嬉しそうだから良いか
『A』
「はい」
『靴のサイズ、合わない？』
「え…
…どうしてわかったんですか？
踊り方、不自然でしたか？」
『ううん。踊ってるときは全くわからなかった。大したものね』
「よかった…」
踊り方で気づかれたのでは情けない
“私に任せてください”
“観客に気づかせないように努力します”
自分でそう言ったからには、やり遂げないと
『今、近くで見てわかった。
ガーゼ当ててテーピングでガチガチに固めてるのね。そんなにひどいの？』
「大したことはありません。ちょっとした靴擦れで」
『えい』
「っ、い！」
私の足を手でぎゅっと押さえるチャンさん
驚きと激痛で
その場に崩れ落ちた
『ほーら、やっぱり痛いんじゃない』
「……」
『オンニ 大丈夫ですか？そんなに痛いなんて…明日が本番なのに』
「大丈夫だよ。今のはびっくりしただけだから」
『あんたがそういうことにしたいのなら仕方ない。これ以上口出しはしないよ』
「…ありがとうございます」
「Aさん！
転びました？大丈夫ですか？」
『ホシ
あんたどっから来たの』
「仕事終わって、今練習室入って来たとこです。
それで
大丈夫なんですか？Aさん」
心配そうな顔で私をじっと見つめる
可愛いなぁ。ほんとに
「ふふ、平気だよ」
「俺に掴まってください」
「ありがとう」
『私に挨拶するよりも先にAの心配、ね』
「あ…
こ、こんにちは」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1490人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆう(プロフ) - 大好きなお話です！主人公ちゃん幸せになってほしい！無理なく更新頑張ってください、楽しみにしています^_^ (2019年11月14日 18時) (
レス) id: d947a4b4d3 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - お話本当に好きです。主人公ちゃんの頑張りに胸を打たれます。正直者は報われる。幸せになれる。そんな未来を夢みます。 (2019年10月31日 20時) (レス) id: 4f0e5db1b8 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - もう！練習一生懸命やらないメンバーには心底腹が立ちますね！天罰をお願いしますね、作者様 (2019年5月6日 19時) (レス) id: fccbfe2d8d (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 楓彩さん» そんなそんな、まだまだですよ。そう言って頂けて光栄です(o^^o)この先もほっこりキュンキュン出来るように頑張りますのでよろしくお願いします！ (2019年2月17日 12時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はるちゃまさん» そんな風に言って頂けて嬉しいです(;_;)低評価はそんなに気にしていないので大丈夫ですよ！元々自己満小説なので(笑)はるちゃまさんのように言ってくださる方がいるだけで頑張れます！本当にありがとうございます^o^ (2019年2月17日 12時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レモン
| 作成日時：2018年11月25日 19時
