YouAreMyStar２

エピソード ページ34

「……」

「もう！ジョンハニヒョン！
ヒョンの所為でホシヒョンがめっちゃ睨んでくるんですけど。どうしてくれるんですか」

「なんで俺の所為なんだよ。お前がAさんの脚に見惚れてたのが悪いんだろ」

「だ、だって…」

「ミンギュ
それ以上何も言わない方が良い。ホシヒョンの眉間のシワが深くなる」

「……」

「Aさんも大変ですね」

「え？」

「ヤキモチ焼きな弟ですが、よろしくお願いします」

「あ…いえ、こちらこそ」


その“よろしく”には一体どんな意味が込められているのだろう


このユニットの話か、それ以外のことか…真意はわからないけど
ジョンハンくんは優しい兄の顔をしていた


仲良しで素敵だなぁと思いつつ

一つ向こうの椅子に座ったソラちゃんが、わかりやすく不機嫌オーラを出していることに気がつく

きっと
私がセブチのメンバーたちと話しているのが気に入らないのだろう




『撮影再開しますので、スタンバイよろしくお願いします！』


スタッフさんの声を聞いて姿勢を正す


トークは…あんまり深く考えすぎないようにして、表情管理もしっかり

気合いを入れ直して膝の上にあるジャケットをきゅっと握る





『さぁ！それでは
これから皆さんに練習の裏話などエピソードを聞かせて頂きたいと思います』

『男女混合のユニットって、いつもとは勝手が違いますよね？
何が一番大変でしたか？』

『あたしは、メイクが大変でした』

『メイク？』

『普段は女子ばっかりなので、すっぴんで練習行くんですよ。服も楽なTシャツとか。
でも、今回は男性アイドルの皆さんと一緒なので…ねぇ？』

『すっごい気を遣いました』

『汗かいたらメイク崩れるし、女子は大変です』

『なるほど〜
他のグループの皆さんも大きく頷いていますね』

『Aさんはどうですか？驚いた顔してましたけど』

「へ？」


突然話を振られて脳内パニック


「わ、私は……基本的にすっぴんで練習してたので…今の話を聞いていてちょっと恥ずかしいというか、申し訳ない気持ちになっていました」

『おお〜
Aさんはすっぴん派！』

『さすが素顔に自信があるんですね』

「え！ち、違います！自信とかそういうことじゃなくて…」

『オンニはこう見えて面倒くさがりなんです。あんまりスキンケアとかにもこだわってなくて。

あとは、メイクに時間をかけるくらいならその分たくさん練習したいんですよね？』


私が1人で慌てていると
ヘジョンちゃんが助けてくれた

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