大きな差 ページ28
ー
「ああー
疲れた…」
練習室の床にごろんと寝転ぶミンギュくん
汗がびっしょりだ
「ごめんね？ミンギュくん
疲れてるのに、突然練習に誘ったりして」
「え？」
「ソラちゃん…強引に誘ったんじゃない？」
「あー、いや
大丈夫ですよ。いきなりで驚いたのは事実ですけど、俺も練習しなきゃと思ってたので。
さっきの良かったですよね！
腕の角度も、あれならスニョンヒョンに怒られずに済みそうです」
「ふふ、そうだね」
ポジティブだなぁ
私も見習わないと
「……」
少し離れたところで練習する2人のことが気になって、鏡越しに様子を窺うと
苛立ってる表情のソラちゃんと困惑した表情のホシくんが向かい合っていた
どうしたんだろう…
「ソラさん、」
『もうやめましょう』
「え…？」
『疲れました。もう踊れません』
「…でも、まだ途中だし」
『振り付けは頭に入ってるんだから良いじゃないですか。
あたしはAオンニとは違うんです。そんなにクオリティの高いものを求められても困ります』
「……」
『脚を開く幅とか手のひらの向きとか、そんなの一瞬のことじゃないですか。どうせお客さんはわかりませんよ。
あたしは大体で良いです。完璧にしなくてもファンは喜んでくれますから』
「ちょっ、ソラちゃん」
『退いてください』
「待ってよ。ホシくんにそんな言い方」
『退いてってば！』
「っ、」
練習室を出て行こうとするソラちゃんの前に立ったら、そのまま押し退けられ
床に尻餅をついた
「Aさん！」
「大丈夫ですか？」
「うん…」
ソラちゃんは振り向きもせず、乱暴にドアを閉めて行ってしまった
私が追いかけても逆効果な気がするので、仕方無くそのまま見送ることに
「足首は、」
「大丈夫だよ。ありがとうホシくん」
「…
すいません。俺の所為です」
「え？」
「俺がソラさんを怒らせてしまったから」
「ううん、それは違う。
ホシくんがプロとして質の高いものを目指しているのは素晴らしいこと。
ソラちゃんだって、自分から練習について来たんだから努力しないといけないのに……ごめんね、あんな態度で」
「いえ、そんな…Aさんが謝ることじゃないです」
ホシくんが差し出してくれた手に掴まってゆっくりと立ち上がる
「今は冷静に話せる雰囲気じゃないから、落ち着いたらきちんと謝るように説得するね」
「俺は大丈夫ですから無理しないでください」
「…うん。ありがとう」
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ゆう(プロフ) - 大好きなお話です！主人公ちゃん幸せになってほしい！無理なく更新頑張ってください、楽しみにしています^_^ (2019年11月14日 18時) (
レス) id: d947a4b4d3 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - お話本当に好きです。主人公ちゃんの頑張りに胸を打たれます。正直者は報われる。幸せになれる。そんな未来を夢みます。 (2019年10月31日 20時) (レス) id: 4f0e5db1b8 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - もう！練習一生懸命やらないメンバーには心底腹が立ちますね！天罰をお願いしますね、作者様 (2019年5月6日 19時) (レス) id: fccbfe2d8d (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 楓彩さん» そんなそんな、まだまだですよ。そう言って頂けて光栄です(o^^o)この先もほっこりキュンキュン出来るように頑張りますのでよろしくお願いします！ (2019年2月17日 12時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はるちゃまさん» そんな風に言って頂けて嬉しいです(;_;)低評価はそんなに気にしていないので大丈夫ですよ！元々自己満小説なので(笑)はるちゃまさんのように言ってくださる方がいるだけで頑張れます！本当にありがとうございます^o^ (2019年2月17日 12時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモン
| 作成日時：2018年11月25日 19時
