素直に正直に ページ20
「よ、よかった…って」
悩む間も無く
口から自然と溢れた言葉
もう逃げるのはやめよう
自分の気持ちに正直に
「私ね、ホシくんがソラちゃんを好きだったらどうしようって…嫌だなって思った」
「……」
「だから今日も撮影に来るのが嫌で、寝不足になったりして」
「えっ
だ、大丈夫なんですか？寝不足…」
「ふふ、大丈夫だよ。ありがとう」
驚きながらも心配してくれて
さすがホシくんだなぁと思った
「本当は昨日話そうと思ってたことなんだけどね、
私
ホシくんのことが」
「っ…」
息を飲んで私を見つめるホシくん
私も心拍数が上がって
呼吸が止まってしまうんじゃないかと思った
「ホシくんのことが
前から、ずっと…」
「Aさーん」
「！！」
「あ、」
遠くから聞こえるミンギュくんの声
前にもこんなことがあったな
「Aさーん
スニョンヒョーン」
「…ふふ
休憩、終わりみたいだね」
「またあいつ…」
「行こうか」
残念だけど
今度は大丈夫
きっと、すぐ伝えられる
「ダンス頑張らないとなぁ」
「……」
「あ、そうだ。
実は ヘジョンちゃんがね」
「Aさん」
一歩踏み出した私の腕を引いて
真面目な顔をしたホシくんが 目の前に立つ
「好きです」
「…え、？」
「俺
Aさんのことが好きです」
「……」
時が止まったような
そんな感覚
静寂の中で
自分の心臓の音だけが大きく聞こえてくる
「本当はもっと早く言いたかったんですけど
邪魔が入って…なかなか」
「……」
「突然こんなことを言って、驚かせてしまってすみません。
最初はただの憧れだと思ったんですけど
いつも一生懸命努力する姿とか、強く見えるけど繊細だったりとか、
う、美しいのはもちろんですけど
その…可愛らしいなって思うところがあったりとか
それで
いつのまにか 好きになって」
“好き”
心の中で何度も思っていた言葉なのに
ホシくんが言うと特別なものに聞こえる
「前にも言ったんですけど…
ミンギュとの撮影を見て嫉妬してしまったり、今日みたいに現場から逃げたり、大人なAさんからしたらガキっぽいって感じると」
「ううん」
「へ？」
「大人じゃないよ、私」
「……」
「私も嫉妬してた。
ホシくんがソラちゃんに触れるのは嫌だったし、見つめるだけでも胸が苦しくて…逃げたこともある」
「え？Aさんが…ですか？」
「うん」
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ゆう(プロフ) - 大好きなお話です！主人公ちゃん幸せになってほしい！無理なく更新頑張ってください、楽しみにしています^_^ (2019年11月14日 18時) (
レス) id: d947a4b4d3 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - お話本当に好きです。主人公ちゃんの頑張りに胸を打たれます。正直者は報われる。幸せになれる。そんな未来を夢みます。 (2019年10月31日 20時) (レス) id: 4f0e5db1b8 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - もう！練習一生懸命やらないメンバーには心底腹が立ちますね！天罰をお願いしますね、作者様 (2019年5月6日 19時) (レス) id: fccbfe2d8d (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 楓彩さん» そんなそんな、まだまだですよ。そう言って頂けて光栄です(o^^o)この先もほっこりキュンキュン出来るように頑張りますのでよろしくお願いします！ (2019年2月17日 12時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はるちゃまさん» そんな風に言って頂けて嬉しいです(;_;)低評価はそんなに気にしていないので大丈夫ですよ！元々自己満小説なので(笑)はるちゃまさんのように言ってくださる方がいるだけで頑張れます！本当にありがとうございます^o^ (2019年2月17日 12時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモン
| 作成日時：2018年11月25日 19時
