必死の弁明 ページ19
ホシくんを探してスタジオの外を歩いていたら
頭を抱えて蹲る彼を見つけた
声を掛けたら驚かせてしまったようで、私の顔を見て目を丸くする
「具合悪い？」
「だ、大丈夫です」
「本当？
無理しない方が」
「いえ！本当に。本当に大丈夫です」
「そっか…それなら、よかった」
ホシくんは常に全力だから
無理をしてしまわないかと心配になる
「…あの……えっと、
撮影、終わりましたか？」
「うん。今ジョンハンくんたちが撮ってるから、その間少しだけ休憩」
「そう…ですか」
落ち着かない様子
どうしたんだろう
“Aの撮影見ながら唇噛んでたよ。嫉妬してます、って顔に書いてあった”
…まさか
でも
さっき、私たちの撮影の間にいなくなったみたいだし
本当に
嫉妬、してくれてるのかな
「次はダンスシーンか。自然と気合い入りますね！はは…は」
「…ホシくん」
「え？あ、はい」
「……」
「Aさん…？」
会いたいけど会いたくない
そう思ったけど
やっぱり
会えたら嬉しくて
ずっと彼だけ見つめていたいと思ってしまうほど
「あのね、ホシくん」
「はい」
「私…昨日
ホシくんがソラちゃんと話してるところを見たの」
「え、？」
「帰る準備が出来たからホシくんを探してて…」
「……」
「話の内容はよくわからなかったんだけど、“ホシくんがソラちゃんのことを好きかもしれない”ってことだけが残って
その後……2人が近づいたから、そのまま見てることは…出来なくなって
それで、逃げるみたいに」
「あの！」
「…うん」
「俺、ソラさんのこと…好きとかそんなんじゃありませんから！絶対違いますから！」
「え…あ…」
「近づいたのも、その後何かがあったわけではなくて！
ソラさんもちょっと…理由があって焦ってたというか……とにかく、何もないんです！本当に、何も」
「……」
「…
す、すいません。俺、必死になっちゃって…」
そっか
何もなかったんだ
ホシくんの口から事実を聞くことが出来て、すごくホッとした
昨日は私もパニックになっていたからわからなかったけど
ソラちゃんはミンギュくんのことが好きだから…きっとそのことでホシくんに協力してもらおうとしたんだろう
ホシくんとしては大事なメンバーのことで、協力は出来ないから困ってて
そこにソラちゃんは押して押して
私はその場面を目撃しただけ
「……よかった」
「へ？」
「何もなくて、よかった」
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ゆう(プロフ) - 大好きなお話です！主人公ちゃん幸せになってほしい！無理なく更新頑張ってください、楽しみにしています^_^ (2019年11月14日 18時) (
レス) id: d947a4b4d3 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - お話本当に好きです。主人公ちゃんの頑張りに胸を打たれます。正直者は報われる。幸せになれる。そんな未来を夢みます。 (2019年10月31日 20時) (レス) id: 4f0e5db1b8 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - もう！練習一生懸命やらないメンバーには心底腹が立ちますね！天罰をお願いしますね、作者様 (2019年5月6日 19時) (レス) id: fccbfe2d8d (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 楓彩さん» そんなそんな、まだまだですよ。そう言って頂けて光栄です(o^^o)この先もほっこりキュンキュン出来るように頑張りますのでよろしくお願いします！ (2019年2月17日 12時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はるちゃまさん» そんな風に言って頂けて嬉しいです(;_;)低評価はそんなに気にしていないので大丈夫ですよ！元々自己満小説なので(笑)はるちゃまさんのように言ってくださる方がいるだけで頑張れます！本当にありがとうございます^o^ (2019年2月17日 12時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモン
| 作成日時：2018年11月25日 19時
