複雑に ページ1
慣れない撮影で緊張した所為か、少し疲れてしまった
ホッとして身体から力が抜ける
「喉乾いた……わっ」
ペットボトルを取りに行こうとしたら
床に置いてあった荷物に足を取られ、転びそうに
「……」
「大丈夫ですか？Aさん」
「ホシくん…」
抱きとめてくれたおかげで無事だったけれど
近づいた距離に動揺を隠せない
「足、痛いんですか？」
「え？」
「今それで転びそうになったんじゃ」
「あぁ…ううん、違うの。ただ躓いただけ」
「そうだったんですね。
こんなとこに置いてたら危ないな…退かさないと」
ブツブツと何か呟きながら、その辺に散らばってたものを拾い上げて片付けてくれた
「ありがとうホシくん。ごめんね？私がやれば良かったのに」
「いえ。良いんですよ、これぐらい」
ちょっと優しくされただけで胸が高鳴る
落ち着いて、私の心臓
ホシくんは誰にでも優しいんだから調子に乗っちゃダメ
「それじゃあ…足は大丈夫なんですか？」
「うん。まだ違和感はあるけど、痛みも無いし大丈夫」
「よかったです。そのままちゃんと治さないとですね」
『ホシ〜
撮影始めるぞ』
「あっ
はい！今行きます！」
次はホシくんとソラちゃんの番か…
どんなポージングになるのか気になるような、知りたくないような
「俺 撮影行ってきますね。
Aさんは座って安静にしててください」
「うん、ありがとう。頑張ってね」
「はい！」
いつも通り元気いっぱいなホシくんは走って監督の元へ
ソラちゃんは相変わらずつまらなそうな顔で髪の毛を弄ってる
失礼が無いと良いけど…
『ソラちゃん華奢だね〜
バックハグとかしてみるか？』
「……」
「……」
『なんだ2人共暗い顔して』
「あ、や、すいません」
『まだ仲良くないな？』
『まぁ…そうですね』
「……」
『まずは向かい合ってお互いのこと見て。それくらい出来るだろ？』
監督の指示で向き合う2人
『少しずつ近づいて。
ソラちゃん、ホシのネクタイ掴んで』
戸惑った表情を見せながらも順調に進んでいく撮影
乗り気ではないだろうけど、得意分野なだけあって ソラちゃんはすごく綺麗で魅力的に写ってる
「……」
ホシくんがソラちゃんを見てる
2人が顔を見合わせて
その距離を縮めて
『もっと近づこう。もっと、もっと
唇ぶつかっても良いから』
映画のラブシーンのように美しい姿を見て
いつの間にか
私はスタジオから出てしまっていた
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ゆう(プロフ) - 大好きなお話です！主人公ちゃん幸せになってほしい！無理なく更新頑張ってください、楽しみにしています^_^ (2019年11月14日 18時) (
レス) id: d947a4b4d3 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - お話本当に好きです。主人公ちゃんの頑張りに胸を打たれます。正直者は報われる。幸せになれる。そんな未来を夢みます。 (2019年10月31日 20時) (レス) id: 4f0e5db1b8 (このIDを非表示/違反報告)
紫陽花(プロフ) - もう！練習一生懸命やらないメンバーには心底腹が立ちますね！天罰をお願いしますね、作者様 (2019年5月6日 19時) (レス) id: fccbfe2d8d (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - 楓彩さん» そんなそんな、まだまだですよ。そう言って頂けて光栄です(o^^o)この先もほっこりキュンキュン出来るように頑張りますのでよろしくお願いします！ (2019年2月17日 12時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
レモン(プロフ) - はるちゃまさん» そんな風に言って頂けて嬉しいです(;_;)低評価はそんなに気にしていないので大丈夫ですよ！元々自己満小説なので(笑)はるちゃまさんのように言ってくださる方がいるだけで頑張れます！本当にありがとうございます^o^ (2019年2月17日 12時) (レス) id: 66b1f2a509 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レモン
| 作成日時：2018年11月25日 19時
