YouAreMyStar２

特別な存在 ページ23

『ドギョムさんはいつも全力なんですよね。
その姿を見て背中を押されたと言いますか…いつまでも目を逸らして逃げてたら格好悪いって思ったんです。

おかげでAオンニと向き合うことも出来ましたし…
そういうことも、ドギョムさんを好きになる要因の一つだったのかもしれません』


そう言って嬉しそうに笑う



私がホシくんの存在に励まされていたように、ヘジョンちゃんはドギョムくんに勇気をもらったんだ




『誰にも話してないことなので、内緒でお願いしますね』

「うん。
ありがとう、話してくれて」

『オンニには聞いてほしかったんです、へへ』


可愛いなぁ

私もこんな風に素直になりたい




『はぁ…今日も格好良い』


見つめる先にはスーツ姿のドギョムくん


「目がハートだね」

『こんなんじゃすぐバレちゃいますかね〜 どうしよう〜』

「……」


ドギョムくんの向こう側に

私の大好きな人が見えた




黒いスーツを着こなして
濃いアイメイクで眼光鋭く

誰よりも格好良い




「あ、」


目が合うと

溢れ出るカリスマとは異なる、柔らかい笑顔を見せてくれる



『オンニ』

「ん？」

『そんな笑顔、反則ですよ。みんな恋に落ちちゃいます』

「え…私、笑ってた？」

『はい。すごく美しい笑顔でした』

「……」


“目がハート”なんて
人に言ってる場合じゃなかった

私こそ、気をつけなきゃ




『さぁ
撮影始めるぞ〜』

『ラストスパート頑張りましょう！』


いよいよダンスシーン


靴がきつくて、立っているだけでも痛いけど

やれることはやってきたからきっと大丈夫


あとは自信を持って踊るだけ




「Aさん
足、大丈夫そうですか？」

「ありがとうミンギュくん。大丈夫だよ」

「スニョンヒョンがずーっと心配してて。今もこっち見てます」


ペアごとに並ぶと、ホシくんの近くには行けない

でも

彼の存在を感じるだけで全身から力が湧いてくるようだった



「頑張ろうね、ミンギュくん」

「足手まといにならないように頑張ります！」






ーーーーー


ーーーー


ーーー




「おお」

「お〜」

「おぉぉ！」

「おおおお！」

『ドギョム、ホシ、うるさいぞ』

「「すいません」」


撮影が終わり、みんなでモニター中


「ジョンハニヒョーン
さすがセクシーですね」

「お前 表情ギリギリだな。笑いそうなってる」

「このときミンギュが振り間違えそうで」

「ヤー
間違えてないし」

「腕の角度違ったぞ」

「…始まった」

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