レンタル彼女

私の本当に好きな人 5 ページ46

契約破棄はなかった事にして
1週間一緒に過ごしたんだけど毎日が凄く楽しかった







けど、やっぱり仕事は仕事だから
ジスとは1ヶ月ぐらい会えてない。






メールとか電話はしてるんだけど…寂しいな







ジスは仕事で1週間はロサンゼルスにいる。





私も1週間また彼女をやらなきゃいけない。








「はぁ…」





VR「サービスです」






ハンソル君はチーズケーキを出してくれた。






「美味しそう！！ありがとう」





うん、美味しい…最高





VR「なんかあったんですか？」




「ふふ、ハンソル君必ず聞くよね笑」




VR「え、本当ですか？すみません」




「ううん、大丈夫」








ただ、ジスに会いたいだけなんだよね私は






ジスも同じ気持ちだったら良いんだけど…








VR「恋しいって顔してますね」




「えっ？嘘ほんとに？」






両手で顔を覆うとハンソル君はふはっと笑った。






VR「好きな人と上手くいってるんですね」




「うーん、どうだろ」






ハンソル君は私に告白した後
気まずいのが嫌だからと何もなかったように接してきたから



だから私もそれに合わせた








VR「僕はいつでも待ってますから」




「ハンソル君…」




VR「半分冗談で半分本気です」




「どういうこと、笑」









ケーキを食べ終えて、マスターと話してたら
すっかり深夜になってハンソル君に送ってもらうことになった。









「ごめんね、早く帰りたかったでしょ」





VR「いえ、Aさんといれるなら結果オーライです」





「そっかそっか笑」







ぎゅ






「ん？」




VR「冷えたら大変なんで」




「ふふ、ありがとう」







ハンソル君は手を握ってくれた。
大きくてあったかい…









マンションの前に来て手も離れたのに
ハンソル君はその場から動こうとしない









「ハンソル君？もうついたよ」




VR「はい」




「どうしたの？」






ただハンソル君はじっと私を見てる。







VR「寂しかったらいつでも店に来てください」




「…ありがとう、」








ハンソル君を見送ってたらマンションの前に黒い車が止まった。








JS「…A」








その車から出て来たのは
黒いスーツを着こなしたジスだった。








「ジス…！」





JS「ねぇさっきの誰？」




「行きつけのカフェの子。」




JS「ふーん」




「なに、嫉妬したの？」




JS「…ちょっとね」

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