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バイト先の常連さん 1 ページ22

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『っ……』








初めて彼女を見たとき、彼女は泣いていた。







マ「ハンソル、今俺手が離せないから
彼女の相手してくれないか、常連さんだから」




「あ、はい。」







マスターにそう言われて、
カウンター席に座っている彼女の前に立ち無言でハンカチを差し出した。







『え…?』




「使ってください」




『あ、ありがとう…』








マスターを見ると口の前に手を出し
''もっと話せ''とジェスチャーした。







…女の人と話すの苦手なの知ってるくせに、








『君、最近入ったの?』




「あ、はい」




『そっか、頑張ってね』




「はい」








彼女はとても綺麗な人で思わず涙を拭く姿をずっと見てしまった。







『名前は?』




「あ、チェハンソルです。」




『ハンソル君ね、覚えた』






さっきまで泣いてたのに微笑む彼女を見て胸が高鳴った。






「あの、なんかあったんですか?」







思い切って質問してみた。





でも彼女は顔を険しくして俯いてしまった。






あぁ、聞かなきゃ良かった。








「言いたくなかったら、無理しないでください」







この場から逃げたい。





マスター早く仕事終わらせてよ…








『好きになっちゃ駄目なのに、、なっちゃった時。ハンソル君はどうする?』




「え、」






まさかの質問返しに身体が固まった。






「…普通の人なら想いを伝えるんじゃないんですかね」




『ハンソルくんの場合は?』





「うーん…」








そんな経験ないから分かんないな、、








「想いは伝えないと思います」







自分が我慢をすれば事は大きくならないと思ったから。






『私と同じ答えだね、ハンソル君』








きっと彼女は
好きになってはいけない人を好きになったから泣いてた。







「お客さん、綺麗だしきっと良い人見つかりますよ」



『ふふ、ありがとう。そうだと良いなぁ』









彼女が帰る時、
''ハンカチ、洗って返すからバイト辞めないでね''




と、俺に言った。









マスターさんから後々聞いた事だけど





彼女の名前はAさん。
仕事は''レンタル彼女''をやっているらしい。









この日から1週間、彼女はお店に来なかった。









ただ俺は彼女が来るのを待っていた。

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りんご - ジスペンなんでめっちゃ良かったです!! これからもジスくんのお話いっぱい楽しみにしてます! (2018年8月20日 22時) (レス) id: 4be168320b (このIDを非表示/違反報告)
ひなり(プロフ) - 白銀丸さん» 本当ですか?!とても嬉しいです!ありがとうございます!! (2017年2月28日 22時) (レス) id: b1d433683e (このIDを非表示/違反報告)
白銀丸(プロフ) - めっちゃジョシュアすごく良かったです!次のお話も楽しみにしてます! (2017年2月28日 21時) (レス) id: 35d5af35f3 (このIDを非表示/違反報告)
ひなり(プロフ) - キムゴンさん» そんな風に言っていただけるなんてとても嬉しいです!!!ありがとうございます!!ご期待に応えられるように頑張ります(^◇^) (2017年2月28日 6時) (レス) id: b1d433683e (このIDを非表示/違反報告)
キムゴン(プロフ) - 凄く大好きな作品でした!私はジスペンなので最後にジスでハッピーエンドで凄く嬉しくてでも、ハンソル辺りでキュンキュンしまくりました!幸せな時間ありがとうございます!次回作も是非待ってます! (2017年2月28日 0時) (レス) id: 0bfb133e35 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなり | 作成日時:2016年12月24日 16時

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