レンタル彼女

今は俺の彼女 2 ページ13

『ミンギュ、今日かっこよかったよ！！』




「ふふ、ありがとうヌナ〜」








家に帰ると笑顔で出迎えてくれるAヌナを優しく抱き締めた。




その時にちゃんと俺の背中に回る腕が嬉しすぎて思わず頬が緩んだ。







『お酒呑んだの？』




「ううん、スニョニヒョンと一緒にいたから匂い付いたんだと思う」






ヒョンの名前を出すとピクッと背中にある手が動いた。






『…そっか！』




「ヌナ、」




『どうしたの？』








離れようとするAヌナの腰に腕を回してまた近寄せた。








「ヒョンと…まだいたかった？」




『えっ…』







ヌナは俺から目線を下げて、また俺を見た。







『ううん、今日スニョンの笑顔見れただけで十分！だからもうスニョンの話はしないで？』




「うん、わかった」








結局、ヌナはスニョニヒョンのことも見てたんだな…









『ミンギュ起きて！！今日朝から講義でしょ〜』




「行きたくない、、」







ベッドの横に立って俺の頬を突っつくヌナの手を引いて布団の中に入れた。








『ミンギュ、』




「んー？」





片目だけ開けるとヌナの目に涙が溜まってるのが見えた。





「えっ、ごめん！！ヌナを泣かせるつもりじゃなかった」






バッと布団から出てベッドを下りると、
ヌナは肩を震わせながらこっちに背を向けていた。







「ヌナ…？」








さっきのヌナと同じようにベッドの横に立ってみるとヌナは布団を鼻まで掛けて俺を見た。







え、なに。めっちゃ可愛いんだけど…








「ヌナ、泣いてたんじゃないの？」




『違うよ笑 丁度欠伸した後にミンギュが目開けたからさぁ』




「ええ…じゃあ肩震わせてたのは？」




『慌てるミンギュが可愛くて笑ってた』




「あーもう、なんだよ〜笑」




『ごめんね、笑』









今、こうやってAヌナと笑い合えてるこの時間が凄く幸せだ。









HS「最近彼女できたんだって？」




「…はい、年上なんですけど」







新しい振り付けの練習の合間にヒョンから話しかけてきた。




なんで彼女できたって話知ってんだろ、
と思ったけどさっき同級生と話してたのをヒョンが聞いてたみたい。








HS「大事にしろよ？いつ居なくなるかわかんないんだし…」




「…はい、」







ヒョンの表情は凄く切なかった。





ごめんね、ヒョン。
俺は心の中でそう呟いた。

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