ナップンヨジャ

ep.8 ページ8

MGside









『それでね、ジスとも関係持つことになったの。多分私を騙そうとしてると思うけど』







早く帰って来たと思ったら、嬉しそうに俺に報告してきた。




どういうこと？浮気相手は俺だけじゃダメなの？








「…で、俺になんて言ってほしいの？」







ベッドの横でスーツを脱ぐヌナを後ろから抱き締めて耳元でそう囁いた。




ヌナはクスッと笑って俺の腕に触れた。







『ヌナは俺のものだ〜って言ってほしいかな』






…ヌナ、実際にそう思ってるんだよ？俺。




俺はヌナをベッドに押し倒して手首を上で拘束した。







「ヌナは…俺のものだ、」






そしてキスをしようとしたらヌナの人差し指が邪魔をした。





『ミンギュ』









いつもベッドでは色気を漂せるヌナなのに、
今日はどこか真剣な表情をしているヌナ。









『こんな私で本当にいいの？
今ならまだ間に合うよ？元の先輩後輩の関係に戻るの』






ヌナの指をどけて、その手を握るような形にした。





「…そんなの今更手遅れだよ、ヌナ。
ヌナだって本当はそんな事思ってないでしょ？」






ヌナは反対の手で俺の頬に触れて微笑んだ。







『そうだね、ミンギュの''飼い主''は私しかいないもんね』







そう、もうそれでいいから、だからヌナのそばに居させて？









JSside









JH「ジス〜、話が違うじゃん。
やっぱり好きな子前にしたら変わっちゃうもん？」





「違うよ、Aさん勘付いてると思ってさ」








あ、どうも。
ジョンハンの親友でスンチョルの親友でもあるホンジスです。







Aさんは僕がスンチョルとも交友なのは知らないと思うけど。








「Aさん、相当ジョンハンが嫌いみたいだよ」




JH「ははっ、だろうね。
でも平気でジスと手を組む浮気女は俺だって大嫌いだよ」




「怖いなぁ笑仮にも僕の好きな人のこと悪く言わないでよね」







別に僕はAさんが好きなわけじゃない。
でも彼女を見てたら男心をくすぐられる感覚に陥るんだよね







JH「とにかく、作戦実行の日までにあの女を落とせよ」




「頑張るよ」







スンチョルには悪いけど、
僕はこの機会を無駄にはしないよ




これもスンチョルの為でもあるんだから。

ep.9→←ep.7

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す