ep.19 ページ19
「ゴホッゴホ…」
昨日雨に濡れて帰ったからか、見事に風邪をひいた。
でも会社は休めないわけで…
マスクを着用し、パソコンに没頭した。
トンッ
「…?」
JS「風邪引いてるみたいだから、暖かいコーヒーで喉温めて」
「あ…ありがと、ゴホッゴホッ」
JS「無理しないで、きつかったら僕が代わりに仕事やるから。言ってね?」
「はぁ、、、もう戻って…移るから」
私をハメようとしてたくせに、
こんな優しく普通できる…??
良い迷惑、、
貰ったコーヒーを飲みながら
後ろのデスクのジョンハンを見ると携帯をいじっていた。
こいつ…仕事は?
また誰かに押し付けたとか?
まさか…ジスに?
JH「何見てんの」
わっ、気づかれた。
私に向ける鋭い目つきは前と変わってない。
ミンギュと一緒に住んでるの、ほんとなのかな
「別に?」
私は自分のデスクの方に向き直して、またコーヒーを飲んだ。
JH「…あの時は動揺したけど、同情はしてないから」
と、後ろから聞こえたけれど私は返事をしなかった。
SC『今日、会えないか?』
「…ごめん、今風邪ひいてて移しちゃうと悪いから」
SC『風邪?大丈夫か?熱は??』
「熱はないから大丈夫。だから心配しないでね」
SC『わかった、なんかあったら電話しろよ?』
「うん、わかったよ」
ピッ
MG「…ヌナ、、嘘ついたの?」
「嘘?嘘なんてついてないけど」
MG「今熱もないって、」
「私はスンチョルに嘘ついたの」
昨日あんな別れ方をしたのに
私が『ミンギュっ…辛い、』と電話したらすぐ家に来てくれた。
咳が酷い私に部長が早退しろと言って来て
お言葉に甘えさせてもらった。
MG「…帰る」
「待って」
ソファから立ち上がるミンギュの腕を掴んだ。
MG「ヌナ、こういうのやめよ?スンチョルヒョンに頼んでよ」
あぁどうしよ…このままじゃほんとに帰っちゃう
「嫌っ」
と、立ち上がった瞬間
頬に汗が流れて、視界がぼやけて揺れた
MG「ヌナ?ヌナ!!しっかりしてヌナ!」
「ミンギュ…行かないで、、」
こんなしんどい風邪…初めてだ。
私はミンギュの腕の中で静かに目を閉じた。
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ひづる - すっっっごく面白かったけどその分切ないですね…私、スンチョルよりのオールペンだから、もう悲しくて悲しくて…大袈裟すぎましたね(笑) (2019年9月29日 23時) (レス) id: 6ebd5dcce9 (このIDを非表示/違反報告)
りんご - なんかもう、切なすぎて....こんな素晴らしいお話に出会えて良かったです! (2019年1月25日 0時) (レス) id: 881bdd0da1 (このIDを非表示/違反報告)
ひなり(プロフ) - な な かさん» そんな風に言って頂いてとても嬉しいです(^^)『恋を教えてください』も似たような感じなので楽しんでいた抱けると思います! (2016年12月27日 10時) (レス) id: 21ff5d1a83 (このIDを非表示/違反報告)
な な か(プロフ) - こんにちは 。 もう話の内容や話のもっていき方登場人物全てドストライクな作品です (><) 実は寝れなくて検索からきたのですが 、 新作の方を先に拝見さして頂いててほんと次からまた楽しみです (><) (2016年12月27日 7時) (レス) id: 0e96cc849c (このIDを非表示/違反報告)
ひなり(プロフ) - かほさん» それは良かったです(^○^)新作も準備しますのでそちらもぜひ読んで見てください(〃ω〃) (2016年12月18日 1時) (レス) id: b1d433683e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひなり | 作成日時:2016年10月23日 17時