４５：自分の気持ちに蓋をして ページ45
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ウォヌ先輩が、ずっと想っている人。彼の話を聞くに、きっとその相手はもう、誰かの隣にいるんだろう。……振り向かせることなんて出来ない相手を、彼はまだ、想い続けてるっていうの…？
W『 ………A？』
先輩が驚くのも、無理はない。私だって驚いている。……気付けば私は、震える拳に、自分の手を重ねていた。深く考えず、衝動的にしてしまったことだった。……だけどもう、後には引けない。顔を上げて、彼の目をしっかりと見つめる。
「 ……私達、友達になりましょう 」
衝動に駆られた行動は、その後の言動も、衝動的になってしまう。
私は、先輩のことが好き。
その気持ちがある以上、私がなりたいのは、先輩の友達なんかじゃない。…だけど、私が彼のそばにいるにはそういう肩書きを持つしかないんじゃないかと、思ってしまったんだ。
「 …日本だと、友達になるのに年齢が上だとか下だとか、そんなことは関係ないんです。……先輩が辛い時とか、悲しい時とか……それだけじゃなくて、楽しいことも共有出来るような、そんな友達になりたいんです、私は 」
ぎゅっと、先輩の拳に重ねた自分の手に力を入れる。彼は私の言葉に、しばらく黙り込んだ。逡巡した後、拳に入れていた力をふっと抜いた。かと思えばその手を裏返し、私の手を握ってきた。……まさか手を繋ぐことになるとは思わなくて、心臓が一気に跳ねる。
先輩に好きな人がいようと、関係ないんだな。……私、自分で思っている以上に、彼のことが好きなんだ。
W『 ……Aが友達だと、楽しそうだね 』
微笑んだ先輩の表情に、先ほどまでの切なさは含まれていなかった気がした。それが心底嬉しくて はい と頷く。
……良いよ、もう。最初、私は思っていたじゃないか。先輩とどうこうなりたいわけじゃないって。彼にこれ以上のことを望んでしまわないように、きっと、神様がストッパーをかけてくれたんだ。これより先に進むなって。後戻り出来なくなるからって。……もう、引き返すことなんて無理だというのに。遅いよ と、心の中で神様に悪態をつく。
先輩が好き。この気持ちは、彼は知らなくて良いし、伝わらなくて良い。
そうすることで私が先輩の隣で笑っていられるならば……それで、良いんだ。もうこれ以上、何も望んじゃダメ。
自分自身に言い聞かせるかのように、私は心の中で、そう呟いた。
この日が、私が自分を苦しませるきっかけになってしまった。
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アオコ(プロフ) - るるるさん» ミョンホにはこれからもどんどん動いてもらう所存です（言い方） (2020年10月12日 20時) (
レス) id: ad766077a4 (このIDを非表示/違反報告)
るるる(プロフ) - ミョンホ〜(*^ーﾟ)b ｸﾞｯｼﾞｮﾌﾞ!! もう〜〜うぉぬくん…熱上がっちゃう((〃´д｀〃)) (2020年10月8日 16時) (レス) id: f77ccef066 (このIDを非表示/違反報告)
アオコ(プロフ) - るるるさん» るるるさん〜！こちらこそお久しぶりです！！チャイナ組には大活躍して頂きたい願望があるので（願望）、たくさん書けるようにか頑張ります！わかります…どんだけ美味しいお肉出てきても多分無味に感じますね… (2020年9月30日 23時) (レス) id: ad766077a4 (このIDを非表示/違反報告)
るるる(プロフ) - アオコさん、お久しぶりです〜！チャイナ組が登場しててめちゃくちゃテンション上がりました！おぬ君とじゅんぴとはおちゃんとランチなんて…顔面が眩しすぎて緊張でご飯喉を通らなさそうです笑 (2020年9月29日 21時) (レス) id: f77ccef066 (このIDを非表示/違反報告)
アオコ(プロフ) - すずさん» コメントありがとうございます〜！私もうるさい人種だからか個人的に賑やか方めちゃくちゃ好きなので騒ぎまくりましょう…？！ (2020年9月17日 21時) (レス) id: ad766077a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオコ | 作成日時：2020年9月16日 22時
