４０：事実から目を逸らすことが出来なくなった瞬間 ページ40
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指先に、きゅっと力を込める。朝よりはマシになっているけれど、依然として私の声は酷いままで。その上、とても小さかった。
だけど、私の言葉はきちんとウォヌ先輩に届いたらしい。お粥の時とはまた違う感じで、彼の目が見開かれた。
望んでしまった。帰ってほしくないと、1人にしないでほしいと、そばにいてほしいと。
先輩の上着の裾を握る指先に、温もりが広がった。いつの間にか瞑ってしまっていた目を開けると、先輩の大きな手に包まれていた。
W『 …わかったから 』
さっきから、ずっと気になっていた。なんで、望んでしまったのだろうって。
W『 …晩ごはん、一緒に食べよう 』
風邪を引いて、いつもより人肌恋しくなってしまったから？しんどくて、誰かにそばにいてもらわないと不安だったから？
「 ……ほんと、ですか…？」
W『 なんで俺が嘘つくの(笑) 』
………ううん、そんな理由じゃない。
今、先輩のあの優しい微笑みを見て、それのせいで胸が高鳴った感覚がして、はっきりとわかった。わかってしまった。
……そっか。
私、好きになっちゃったんだ…………いや、多分、言い方が違う。
一目惚れをしたあの時から、私はきっと、先輩のことが好きだっだんだ。
彼の微笑みを見る度にドキドキする自分から、いつも目を逸らしていた。だけどもう、逸らしきれなくなってしまった。
「 ……ありがとうございます… 」
ああ、ダメだ、戻れない。確信してしまった以上、もう誤魔化すことは出来ない。
なぜ指先に、痛いほど力が入ってしまったかということは、わからなかった。
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薬を飲んだせいか、いつの間にか眠ってしまっていたようで、先輩に起こされたのは19時前のことだった。彼の服を掴んでいた私の手は、きちんと毛布に収められていた。
先輩は私に、またお昼とは違う味のお粥を作ってくれたらしい。リビングのテーブルを挟み向かい合って座った私の前に、彼は少々ドヤ顔でお鍋を置いた。…それすらも可愛らしいと思ってしまうんだから、もう、どうしようもない。
先輩のことが好き。その気持ちに確信を持ってしまった今、彼が私の部屋にいるという事実で胸がいっぱいになった。
「 ……先輩は、今日の晩ごはんそれなんですか…？」
先輩の作ってくれたお粥は、お昼と同様に、とても美味しいものだった。それを味わって食べながら聞く。彼は目の前にカップラーメンとソーセージ、そしておにぎりを広げて頬張っていた。
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アオコ(プロフ) - るるるさん» ミョンホにはこれからもどんどん動いてもらう所存です（言い方） (2020年10月12日 20時) (
レス) id: ad766077a4 (このIDを非表示/違反報告)
るるる(プロフ) - ミョンホ〜(*^ーﾟ)b ｸﾞｯｼﾞｮﾌﾞ!! もう〜〜うぉぬくん…熱上がっちゃう((〃´д｀〃)) (2020年10月8日 16時) (レス) id: f77ccef066 (このIDを非表示/違反報告)
アオコ(プロフ) - るるるさん» るるるさん〜！こちらこそお久しぶりです！！チャイナ組には大活躍して頂きたい願望があるので（願望）、たくさん書けるようにか頑張ります！わかります…どんだけ美味しいお肉出てきても多分無味に感じますね… (2020年9月30日 23時) (レス) id: ad766077a4 (このIDを非表示/違反報告)
るるる(プロフ) - アオコさん、お久しぶりです〜！チャイナ組が登場しててめちゃくちゃテンション上がりました！おぬ君とじゅんぴとはおちゃんとランチなんて…顔面が眩しすぎて緊張でご飯喉を通らなさそうです笑 (2020年9月29日 21時) (レス) id: f77ccef066 (このIDを非表示/違反報告)
アオコ(プロフ) - すずさん» コメントありがとうございます〜！私もうるさい人種だからか個人的に賑やか方めちゃくちゃ好きなので騒ぎまくりましょう…？！ (2020年9月17日 21時) (レス) id: ad766077a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオコ | 作成日時：2020年9月16日 22時
