３８：作ってくれたお粥 ページ38
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「 じゃあ……いただきます 」
うん と返事をしてくれたウォヌ先輩を横目に、スプーンを手に取る。お粥を1口分掬い、湯気を立てるそれに息を吹き掛けた。ある程度冷ました後口に運ぶ。
「 ………………美味しい…… 」
不意に、ぽろりと出た感想だった。何かを考えるよりも先に、言葉が出ていた。
私がああ言ったものの、先輩はやはり、少しは心配していたらしい。不安そうに顔を覗き込んできていた表情が、ぱっと、明るくなった。
W『 …ほんとに？大丈夫そう？』
「 …はい…！すごく美味しいです…！」
先輩の問いに大きく頷き、1口、もう1口…と食べていく。
ちょっとだけ寝れたから、体調が少し良くなったからだろうか。それとも、先輩が作ってくれたお粥だからだろうか。
朝の怠さからは想像も出来なかった自身の食欲に任せてお粥を食べる私は、ふとそんなことを頭の片隅で考えた。……きっと、どっちもなんだろうな。
W『 ……良かった、ミョンホから食欲ないらしいって聞いてたけど……大丈夫そうだね 』
私がベッドの上にいて、先輩は床に胡座をかいて座っているから仕方のないことなんだけど。…どうしても上目遣いで私を見てくる先輩に、私はまた、ドキドキさせられている。
「 ……先輩が、頑張って作ってくれたから……かも、しれません…… 」
恥ずかしくて、はっきりとは言葉に出来なかった。だけど ありがとうございます だけは少し大きな声で伝えると、優しい彼は、そんな私の様子をすぐに察してくれて うん と短く頷いただけだった。
先輩の心配をよそに、私はお粥を完食した。米粒1つ残ってないお鍋を見て 良かった と微笑んだ先輩は、ほんとに安心しているようだった。ミョンホ達からお願いされて仕方なく来てくれたのかもしれないと思っていたけれど、その様子を見たら私のことを心配してくれたんだろうなと、自惚れるしかなかった。
W『 はいこれ、薬 』
キッチンから水と薬を持ってきてくれた先輩。さっきから至れり尽くせりで、私はベッドから動いていない。いや、しんどくて動けないっていうのもあるけど……それでも、なんだか申し訳なくなった。
W『 …そういえば、なんで薬買ってなかったの？』
薬を飲み終えた私に、質問をぶつけてきた先輩。
「 …なんか……外国で薬買うの、怖くて… 」
正直に答えると なるほどね と、先輩は笑ってくれた。そして、チェストの上に置いていた箱から冷えピタを取り出すと、
W『 前髪、上げて 』
そう言ってきた。
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アオコ(プロフ) - るるるさん» ミョンホにはこれからもどんどん動いてもらう所存です（言い方） (2020年10月12日 20時) (
レス) id: ad766077a4 (このIDを非表示/違反報告)
るるる(プロフ) - ミョンホ〜(*^ーﾟ)b ｸﾞｯｼﾞｮﾌﾞ!! もう〜〜うぉぬくん…熱上がっちゃう((〃´д｀〃)) (2020年10月8日 16時) (レス) id: f77ccef066 (このIDを非表示/違反報告)
アオコ(プロフ) - るるるさん» るるるさん〜！こちらこそお久しぶりです！！チャイナ組には大活躍して頂きたい願望があるので（願望）、たくさん書けるようにか頑張ります！わかります…どんだけ美味しいお肉出てきても多分無味に感じますね… (2020年9月30日 23時) (レス) id: ad766077a4 (このIDを非表示/違反報告)
るるる(プロフ) - アオコさん、お久しぶりです〜！チャイナ組が登場しててめちゃくちゃテンション上がりました！おぬ君とじゅんぴとはおちゃんとランチなんて…顔面が眩しすぎて緊張でご飯喉を通らなさそうです笑 (2020年9月29日 21時) (レス) id: f77ccef066 (このIDを非表示/違反報告)
アオコ(プロフ) - すずさん» コメントありがとうございます〜！私もうるさい人種だからか個人的に賑やか方めちゃくちゃ好きなので騒ぎまくりましょう…？！ (2020年9月17日 21時) (レス) id: ad766077a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アオコ | 作成日時：2020年9月16日 22時
