２９：想像以上に ページ29
.
そんなミョンホの問いに、ジュン先輩は一緒に食事をすることになった経緯を説明した。
「 …ミョンホも座れば…？」
一通り説明を聞き終えて なるほど と頷いたミョンホにそう促すと、彼は ん とだけ答えて私の隣のイスを引いて腰を下ろした。
JN『 ウォヌからもミョンホからも、Aちゃんの話、よく聞いてたんだ 』
「 ああ〜……だから、私の名前… 」
そういうこと と頷いたジュン先輩に、とても納得した。…ていうか、ウォヌ先輩とミョンホは私のことなんて話してるんだろう…。
「 …用事って、ジュン先輩に会うことだったの？」
隣のミョンホにそう問い掛けると、
MN『 うん。…前に言ったろ？韓国に留学したことがある人がいるって。その人が、ジュニヒョンだったんだよ。今日は久々に一緒にごはん食べようってなっててさ 』
と答えてくれた。思わず出た へえ〜！という声は、とても大きくなってしまった。いや、でも、あの時話してくれた人がまさかジュン先輩で、そしてウォヌ先輩と友達だなんて……やっぱり、世界って狭いんだなあ。
「 ジュン先輩も中国から来てたんですね…！韓国語すっごい上手だから、全然気付きませんでした…！」
JN『 ほんと？ありがとう 』
W『 ジュニはミョンホとAと同じように高校卒業してすぐ韓国に留学して来て、留学が終わったらそのままこっちの大学に編入したんだよ 』
「 そうなんですね…！……ウォヌ先輩とミョンホは、知り合いなんですか…？」
MN『 ウォヌヒョンとは、ジュニヒョンの紹介で何回か会ったことあるよ 』
うわあ……私が思ってるよりも世界はとても小さくて、狭いものらしい。こんなことってあるんだなあ。
ミョンホの答えに そうなんだ と頷いた時、ジュン先輩が頼んでいた料理が、ミョンホの分も共に運ばれて来た。
「 ……ウォヌ先輩…！」
お店を出た私は、話しているジュン先輩とミョンホを横目に、ウォヌ先輩に駆け寄った。ん？と首を傾げてくれた彼の仕草が、嬉しかった。私の話、聞こうとしてくれてるんだなあって。
「 …あの、…ご馳走になっちゃってほんとすみません、……ありがとうございます 」
頭を下げると、先輩の 良いよ という声。
自分の分は自分で払う と、私がいくら言い張っても先輩は頷いてくれなかった。誘ったのは俺なんだから と。
レジの前でずっと話しているわけにもいかず、先輩の言葉に甘えさせてもらったのだ。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 547人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SEVENTEEN」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アオコ(プロフ) - るるるさん» ミョンホにはこれからもどんどん動いてもらう所存です（言い方） (2020年10月12日 20時) (
レス) id: ad766077a4 (このIDを非表示/違反報告)
るるる(プロフ) - ミョンホ〜(*^ーﾟ)b ｸﾞｯｼﾞｮﾌﾞ!! もう〜〜うぉぬくん…熱上がっちゃう((〃´д｀〃)) (2020年10月8日 16時) (レス) id: f77ccef066 (このIDを非表示/違反報告)
アオコ(プロフ) - るるるさん» るるるさん〜！こちらこそお久しぶりです！！チャイナ組には大活躍して頂きたい願望があるので（願望）、たくさん書けるようにか頑張ります！わかります…どんだけ美味しいお肉出てきても多分無味に感じますね… (2020年9月30日 23時) (レス) id: ad766077a4 (このIDを非表示/違反報告)
るるる(プロフ) - アオコさん、お久しぶりです〜！チャイナ組が登場しててめちゃくちゃテンション上がりました！おぬ君とじゅんぴとはおちゃんとランチなんて…顔面が眩しすぎて緊張でご飯喉を通らなさそうです笑 (2020年9月29日 21時) (レス) id: f77ccef066 (このIDを非表示/違反報告)
アオコ(プロフ) - すずさん» コメントありがとうございます〜！私もうるさい人種だからか個人的に賑やか方めちゃくちゃ好きなので騒ぎまくりましょう…？！ (2020年9月17日 21時) (レス) id: ad766077a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アオコ | 作成日時：2020年9月16日 22時
