20:マンション ページ20
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M『 日本ではしょっちゅう食べないの?ラーメン 』
「 私はそんな頻繁には食べなかったなあ。こういう、お店に来てラーメン食べるのって、結構久々かも 」
女友達と遊んで じゃあお昼はラーメンにしよう なんて、ならなかったもんな……大体、インスタで見つけたカフェとかに行ってたし。
『 冷めるから早く食べちゃお!』
そんなソラの言葉に頷き、みんなでラーメンを食べ始めた。
M『 どう?日本のラーメンとやっぱり違う?』
1口食べた私に、ミンギュくんが聞いてくる。目をキラキラさせて聞いてくる様子は、さながら犬のようだ。
「 …多分、違うと思う。ちょっと辛いかも 」
どこがどう違う というのは、私の貧相な語彙力では説明出来ないけれど。確かに何かが違った。
「 でも、すごい美味しい!」
少し大きな声でそう言うと でしょ!とソラが誇らしげに頷いた。
「 ミョンホはどう?美味しい?」
さっきから私達の会話に入らず黙々と麺を啜っていたミョンホを見遣る。うん と頷いた彼はラーメンを頬張っていて、なんだか微笑ましかった。
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『 私達はまだ授業あるから大学戻るけど、2人はもう帰るの?』
食べ終わりラーメン屋を出た私達。お店の前でソラがそう聞いてきて、つい隣のミョンホを見上げる。
MN『 俺はそのつもりだけど 』
「 …じゃあ、私もそうしよっかな 」
M『 せっかくなんだしブラブラしてみれば良いのに〜。歩いてるだけで面白いよ?』
つまらなさそうに唇を尖らすミンギュくんに また今度ね と頷く。
『 じゃあ、また4人で集まったりしようね 』
「 うん!授業頑張ってね!」
大学へと戻って行くソラとミンギュくんの背中を、手を振りながら見送った。
「 …じゃ、帰ろっか 」
MN『 どこ住んでんの?』
そう聞かれ住んでいるマンションの名前を口にすると、ミョンホの目が少し大きく見開かれた。どうしたの?と首を傾げる。
MN『 ……ああ、いや、俺も同じマンションに住んでるからびっくりして 』
私から目を逸らしたミョンホの言葉に、今度は私の方が目を見開く番だった。
「 え、ほんとに?」
MN『 こんな嘘つくわけないだろ 』
「 …あ、確かに 」
帰るぞ とリュックを背負い直したミョンホは、スタスタと歩き出してしまった。待ってよ と、彼のあとを追って隣に並んだ。
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アオコ(プロフ) - るるるさん» ミョンホにはこれからもどんどん動いてもらう所存です(言い方) (2020年10月12日 20時) (レス) id: ad766077a4 (このIDを非表示/違反報告)
るるる(プロフ) - ミョンホ〜(*^ー゚)b グッジョブ!! もう〜〜うぉぬくん…熱上がっちゃう((〃´д`〃)) (2020年10月8日 16時) (レス) id: f77ccef066 (このIDを非表示/違反報告)
アオコ(プロフ) - るるるさん» るるるさん〜!こちらこそお久しぶりです!!チャイナ組には大活躍して頂きたい願望があるので(願望)、たくさん書けるようにか頑張ります!わかります…どんだけ美味しいお肉出てきても多分無味に感じますね… (2020年9月30日 23時) (レス) id: ad766077a4 (このIDを非表示/違反報告)
るるる(プロフ) - アオコさん、お久しぶりです〜!チャイナ組が登場しててめちゃくちゃテンション上がりました!おぬ君とじゅんぴとはおちゃんとランチなんて…顔面が眩しすぎて緊張でご飯喉を通らなさそうです笑 (2020年9月29日 21時) (レス) id: f77ccef066 (このIDを非表示/違反報告)
アオコ(プロフ) - すずさん» コメントありがとうございます〜!私もうるさい人種だからか個人的に賑やか方めちゃくちゃ好きなので騒ぎまくりましょう…?! (2020年9月17日 21時) (レス) id: ad766077a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:アオコ | 作成日時:2020年9月16日 22時