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悟「よーし、A。
お好きなのお食べ。何にする?
このでっかいパフェとか??」
「うーん…お兄さんはどれがいいと思う?
私、どーせならお兄さんと同じの食べたい!」
昨日、お兄さんと約束したお出かけ。
どこへ行くんだろう?と思って
ワクワクしていたら、オシャレなカフェに
連れて行って貰えた。
(お兄さんとお出かけ、嬉しい…!)
悟「僕ね、甘党だから本当に甘いやつ頼んじゃう
かもしれない。」
「じゃあ私もそれ食べる!」
そう言うと、お兄さんはアハッと笑い出す。
スっと長い腕を上げたお兄さんは
「お願いします〜」と一言店員さんに声を
かけた。
伏黒「お待たせしましたお客さま。
ご注文は何にされますか?」
悟「えーっと、この特盛パフェにトッピングで
生クリームとメープルシロップかけたの2つ下さい…って本当にそれでいいんだよね?A。」
「うん!」
悟「じゃ、それで。」
伏黒「かしこまりました。」
一通り注文をしてくれたお兄さんはサングラス越しに飛び切りの笑顔を店員さんに向ける。
が、その店員さんはなんだか怖い顔していて、
考え事をしているようだ。
目を細めて複雑そうな顔をしている。
「ねぇお兄さん。
さっきの店員さん、なんかしたのかなぁ。」
悟「さっきのって…黒髪の?」
「そう、なんかね、みけにシワがよってた。」
悟「なんかこの店入って初っ端から難しそうな顔してたよ、あの人。まぁAは気にしなくていいよ。」
「そう。でもパフェ楽しみ」
そう言う彼女の顔があまりにも眩しくニコニコする
もんだからこっちまで気が緩む。
…けど、
(僕らの関係、不思議に思ったんだろうね。
あの感じ、普通の店員ってわけじゃなさそう。…
事情があるな。)
まぁ、覆面…とか潜りとか
シノギ…くらいで見てみるか。
(…でも僕に追いつけるのかねぇ。
あの若造。)
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作者名:tsuki | 作成日時:2020年11月28日 21時