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episode:4




今日、会社が休みで本当に良かったと思ってる。
二日酔いまでとはいかないけど、少し頭が痛い。



フラフラになりながらもタクシーを拾って、日付を跨いだ頃に帰った。鍵だって無くさずに、ちゃんと戸締りもしてそのままソファに滑り込んで寝た。



けど、体内時計は怖い。いつもと同じ時間帯に起きてしまう。



現在時刻は朝の6時。


とりあえずテレビに電源をつけて、ビタミンたっぷり!と
ラベルに書かれたペットボトル飲料を片手に朝の情報番組を見る。




…あ、家入硝子、新しいドラマ出るんだ。
かわいい。いつ見ても気だるげなその表情、
私のロールモデル。


アナウンサーが元気よく原稿を読み始める。





『さて、今若者の中で大人気!ちょーイケメンなのに芸人?!沼にハマる人続出中!そんな彼らが生放送で来てくれています!祓ったれ本舗のお2人です、どうぞー!』




「おはようございますー!」


「はよーーっす!朝から眠いみなさん、
僕達の顔を見て癒されてくださいねー!」


「「せーの!ZI○」」




ブハッっっっっっっ


ビタミンたっぷり!なジュースを思わず吐き出す。




「え、え、え?」




間違いない、あの白髪、サングラス、がたいの良い
ゴツゴツしたデカい頭体。そして、艶やかな声。



(昨日、財布に入れてくれた気がする)




急いでカバンから財布を取りだし、その紙切れを確認する。




「サトル」。
テロップに表示されてるのは「五条悟」。







…とんでもない人から求婚された。気がする。

いや、された。

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作者名:川村 | 作成日時:2023年7月28日 20時

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