主様は知りたい【ラト・バッカ】【あくねこ】 (ページ4)

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先程ラトが入れてくれた紅茶を飲みながら傍にいるラトの瞳をただじーっと見つめてみる。

「…？主様、どうかなさいましたか？」

何故かずっと黙って見つめてくる貴方を疑問に思ったのかそんな言葉を投げかけてくるので更に見つめてみましょう。

「…」

疑問を投げかけても何も答えないでいる貴方を不思議に思いながらあちらも黙ってじっと見つめ返してきます。

お互い喋ることなく、瞳を見合い、2人の間に静寂だけが流れます。

「__主様の瞳は綺麗だね。」

そんな状況がしばらく続いていたが、唐突にそんな言葉を口にするラト。

驚きと羞恥で少しずつ顔に熱が集まってきます。

「うーん、不思議ですね。主様と見つめ合う時間は、全く苦ではありません。寧ろ、もっと続けていたいくらいです。」

更に続けて言うラトにだんだん恥ずかしくなり少し下に目線をそらすと、おや、もう終わりですか？なんて言葉が聞こえてきます。これで狙っていないのだから尚恐ろしい。

「ねえ、主様。貴方の瞳はとても綺麗です。もう少し近くで見てもいいでしょうか？」

その日から前よりもラトが貴方の瞳を黙って見つめてくることが多くなったとか。