星のような人 (ページ19)

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ホシside

スングァン「ホシヒョン！あんなに美人なんて聞いてません！それにホシ推しじゃないですかぁ！」

ディノ「え、きてたんですか！？」

「そう。来てた。話せた。」

ディノ「なんでそんなカタコトなんですか。というか何でスンガニヒョンは分かったんですか？」

スングァン「声聞けば分かるよ。前曲聴いたもん。」

ジョシュア「へぇ、来てたんだ。それで？どうなったの？」

「それが、お話ししてたらAちゃんが、あ、Aちゃんっていうんですよ、名前。それで、ちっちゃい声で“スニョンさんに似てる。”って言ったんです。」

ジョンハン「文章にお前らしさが出てた事で、なんとなく気付くものがあったんだな」

頭を撫でながら、そう言ってくれるジョンハニヒョン。

今日は甘い日らしい。

「いづれかは気付くだろうから、俺の本名を検索してって言いました。」

ジョンハン「何でその場で言わなかったんだよ。」

「距離を置かれるのが怖かったからです。」

ジョシュア「後で知ったとしても一緒じゃない？」

「あの時間を大切にしたかったんです。Aちゃんと笑顔で話した思い出を鮮明に覚えてたいから。これが最後かもしれないし。」

スングァン「ヒョン......」

「Aちゃんが、会えないと思えば俺はそれを受け止めなきゃいけないし、自分の気持ちだけでAちゃんを傷つけるのは嫌だし。でも、俺はAちゃんを好きなのは変わりないから、もう一度会えることを願いながら待つしかないです。」

ジョシュア「Aちゃんは歌手を目指してるんだよね？」

「はい、コメント欄によく書いてあります。」

ジョシュア「それなら、ホシがコメント欄のスニョンだと分かったらアイドルという仕事を邪魔したらいけないと気を遣うかもしれないね。」

やっぱり。

ジョシュア「でもそこでAちゃんを引き寄せられるかどうかはホシ次第じゃないかな？」

「え」

ジョンハン「好きなら臆病になるな。俺たちの応援を無駄にするのか？」

「ジョンハニヒョン....」

ジョシュア「お前の気持ちは、離れてしまったら消えるような軽いもんじゃないでしょう？」

そうだよな。

こんなの俺らしくない。

離れてしまったら、追いかければいいんだ。