Obsession (ページ33)

今日:3 hit、昨日:4 hit、合計:18,692 hit

32 ページ33

BK「お前！夢は無いのかよ！夢は！」

ある日ベクヒョンは突然聞いてきた。

この時二人は17歳になっていた。

CY「何、夢って？」

BK「俺は大人になったら何になりたいとか。」

CY「そもそも大人になんかなりたくないよ。」

思い出したくもないほど、大人を想像するほど嫌気が差す。

BK「なんだよそれ。あー、昔お前なんかあったろ。そういう顔してる。」

ベクヒョンは意外と勘がいい。

BK「ほれほれ、言ってみなさい？優しいベクちゃんが聞いてあげよう。」

ベクヒョンはチャニョルの前に座りながら言った。

CY「ははっ何だそれ。」

ベクヒョンになら話せる気がして過去の事を話した。

すると、

BK「....何だよ～！！もっと早く言えよ～！お前.....色々大変だったんだなぁー！」

と言いながら号泣した。

初めてベクヒョンが泣くところを見て、チャニョルは戸惑ったが親身になってくれている姿が嬉しかった。

BK「だからお前ここに来たんだな....両親が殺されてその殺し屋に育てられたなんて..」

チャニョルはAの事は黙っておくことにした。

チャニョル自身もあまり思い出したくなかったからだ。

CY「お前は、どうしてここに来ることになったんだ。」

チャニョルは号泣しているベクヒョンに尋ねた。

BK「あ、俺？」

涙を吹きながらベクヒョンは軽く笑って答えた。

が、確かにその目は悲しい目をしていた。