Obsession (ページ17)

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BK「とりあえず、事件の状況を振り返るか。」

ベクヒョンはホワイトボードの前に立ち、ペンを握った。

BK「まず、この被害者どれも裏の組織と関係してる。必ず頭に1発......そして目撃情報が無いため明確ではないけど死亡推定時刻は0時ごろ。すなわち....銃殺されたのはそのくらいの時間にあたるということ....だな。」

CY「頭に1発....そして0時ね。」

指で文字を辿りながらチャニョルは呟いた。

BK「そこが引っかかるのか？」

チャニョルには少し心当たりがあった。

....あの頃部屋で勉強として読んでいた本には、確かに“頭に1発”と殺し方の基本として書いてあった。

これを有益な情報として考えれば、必ず犯人は殺し屋ということになる。

だが、一つ疑問だ。

CY「これが、殺し屋の犯行としても....何で死体を処理しなかった...？」

BK「確かに、殺しのプロがそんな失態おかすとは思えないな....？」

そうだ。

それだけが引っかかる。

そして0時という時間。

普通ならそこまで深く考えない時間だが.....

俺が.............あの家から出て行った時間。

CY「俺の考えすぎじゃなければ、これは殺し屋が関わった事件....いや、俺が関わってる事件かもしれない。」

BK「.....やっぱり。」

“0時”

この時間にこだわれば、俺があそこから逃げたことに恨みをもったAの犯行......？

CY「くそっ......！」

ダメだ。事件に集中しなければいけないのに。

ーーーーー『チャニョル....！』

ーーーーー『チャニョル大好き。』

あの記憶が俺の頭を働かなくする.....。

CY「....頼むから、もうやめてくれ...」

頼りなく呟く小さな声では、どうにもする事が出来なかった。