熱愛【kn】 ページ43
アイドルパロ注意です
.
週刊誌に決定的な写真を撮られたわけじゃない。
ただ、何となくそんな噂が流れているらしい、という話をネットで見かけただけ。だけ、なんだけど。
「相手がモデルは流石にキツイでしょ〜……」
噂の相手は、最近よく名前を見かける私よりも若い女の子だった。
芸能人なんだから私よりも可愛いし、もちろんスタイルも良い。
大方、最近ドラマで共演した為にこのような話になったのだろう。ファンの人達は「適当な事言うな」と憤慨している様子だが、全くもってその通りである。
見なければいい話なのに、SNSの画面をスクロールする手は止まらない。
モデルの子の名前や写真を見る度に自信がなくなる。
私もこれくらい可愛ければ、なんて願っても仕方ない事ばかりが頭を占めた。
「……？」
そんな時だ。ピンポーン、と間延びしたインターホンの音が鳴り響く。
重い腰を上げて、こんな時間に誰だろうと眉を寄せる。安いアパートにもちろんカメラなんてものはなく、覗き穴から確認するしかない。
でも、何となく_________きっと、彼なら来てくれるだろうなと、分かっていた。
鍵を開けると、すぐに開いた扉からばっと飛び込んでくるパーカーに帽子にマスクの真っ黒な男。
うっかり撮られたりしないように、私は鍵を開けるだけ。それももうすっかり習慣になった。
「ごめん、A」
「…なんできんときが謝るの。有名人なんだから、仕方ないでしょ」
「でも…絶対不安にさせたし、嫌な気持ちにさせたよね。ごめんね」
ぎゅっと彼の腕に力が入る。
最近すごく人気が出てきて、メンバーそれぞれが色々な所でソロでも活躍している。そりゃ、きんとき以外のメンバーだって、今後噂が立つくらいきっとあるだろう。
でも、でもね。
…そんな風に言われたら、私だって我慢できなくなっちゃうよ。
「…ほんとはね、ちょっとやだった」
「……うん。そうだよね」
そっと腕が解かれる。
帽子で陰った真っ青な瞳と、目が合った。
「…でも、来てくれたからいいよ」
「……許してくれるの？」
「別に怒ってもないけど…仕事忙しいのにわざわざ来てくれただけで十分だから」
彼の頭から帽子を取って、少し乱れた長い前髪を整える。キャラが被るから絶対染めないと断言していた彼の黒髪は、相変わらず腹が立つほど綺麗だ。
「…ね、泊まってってもいい？」
「ふふ、もちろんどうぞ？」
やった、と嬉しそうにくしゃりと笑う彼に、気が付けば不安なんて消し飛んでいた。
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まめこ(プロフ) - 陰キャ寄りの陽キャさん» まさか、コメント頂けるの本当に嬉しいので、ぜひたくさん書き込んでやってください…！嬉しいお言葉ありがとうございます、頑張ります！！ (2021年6月25日 23時) (
レス) id: 17312d353f (このIDを非表示/違反報告)
まめこ(プロフ) - ゆうさん» ありがとうございます嬉しいです…！！もちろん大丈夫ですよ、いつでもお待ちしてます！ (2021年6月25日 23時) (レス) id: 17312d353f (このIDを非表示/違反報告)
陰キャ寄りの陽キャ(プロフ) - まめこさん» 教えて下さりありがとうございます！逆にコメントしすぎて迷惑ちゃうかなって思いました…すみません。これから応援してます!!大好きー！ (2021年6月24日 23時) (レス) id: fe4eb2c8c6 (このIDを非表示/違反報告)
ゆう(プロフ) - まめこさん» 最っっっっっっっっっ高でした!!!!!!!!まじで…もう！なんかこう…！（語彙力低下）本当にありがとうございました！！！（またリクエストいいかな…） (2021年6月24日 23時) (レス) id: 2c4cc0fb10 (このIDを非表示/違反報告)
まめこ(プロフ) - ゆうさん» そう言っていただけてとても嬉しいです…コメントありがとうございます。リクエスト承りました！必ず書かせて頂きます！ (2021年6月20日 16時) (レス) id: 17312d353f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まめこ
| 作成日時：2020年11月10日 0時
