【実.況.者】あのね、もっと / 短編集 (ページ2)

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おはようダーリン　/　キヨページ2

朝からきみに眩しいくらいの

愛をあげる。

だから早く、おはようって言って ?

: おはようダーリン / キヨ

「んしょっと、」

さっきまで先輩の腕の中にいたが起き上がるために、名残惜しいその拘束をといた。

少し寂しくなった、先程まであったぬくもりを確かめるように自身を抱きしめた。

‥ 我ながら気持ち悪いとおもう。

「せーんぱいっ朝ですよ起きてっ」

だいすきな背中に飛び乗って、ゆさゆさとなるべく優しく揺らす。

すると先輩は大きなくまみたいな欠伸を上げる。

「起きんの早いって、」

そう言いつつも先輩は優しいから、呑気に目を擦りながらもむくりと起き上がってくれる。

「もう、ほんとマイペースですねせんぱいはっ」

飽きれたように、ぷんすか起こるふりをすると先輩が薄く笑った。

すこしだけ、開かれたカーテンから、太陽の光がのぞいて思わず顔をしかめてしまう。

「っなんですか、人のこと笑って」

む、笑った顔も先輩はかっこいいけど今のは許せない。

「や、なんか夫婦みたいだなーって」

かわいい嫁さんからのモーニングコール、みたいな、

ぼぼぼ、自分でも頬が火照っていくのが分かる。

「っう、先輩はずるい」

でも、

―――― 未来が待ち遠しいな

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